イタリアよ、貧すれど鈍してはならない。

中国外務省の王超次官は20日、習近平国家主席の訪欧を前に記者会見し、自国の巨大経済圏構想「一帯一路」を巡って誤解が生じるのは「回避し難い」ことだと述べた。
 王次官は、同構想に関する中国との覚書にイタリアが署名する方針であることについて同国内で論争があることについて問われると、「新しいことには、進展プロセスが付き物だと思う」と語った。
 その上で「一帯一路の建設を進める過程において誤解が起きるのは回避し難い。もちろん、事実が最良の証拠だ」と指摘。150以上の国と地域、国際グループが既に一帯一路の協力協定に署名していると付け加えた。
 習主席は21─26日の日程でイタリア、フランス、モナコを訪問する>(以上「ロイター」より引用)


 中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に対して、中国外務省の王超次官は「誤解」が生じている、と述べたという。それはイタリアで「一帯一路」構想に基づく経済協力に調印することに関して、イタリア国内外で論争が巻き起こっていることに憂慮した発言だと思われる。
 王超次官は150以上の国と地域、国際グループが既に一帯一路の協力協定に署名していると付け加え「一帯一路の建設を進める過程において誤解が起きるのは回避し難い。もちろん、事実が最良の証拠だ」と胸を張ったようだが、実施した国々で過剰な中国資金の「貸付」の返済が滞るや、開発した港湾や空港を「借金のカタ」として租借地などで取り上げる「侵略」ぶりが露になっている。

 侵略はその国の港湾施設などの周辺だけに留まらない。一地域を開発して「新・中国人町」を国の中に作って、中国人が10万人単位で「移民」してしまう。そこはまるで治外法権にような有様で、国家主権すら及ばない「国中国」といった様相を呈している。
 そうしたあからさまな「侵略」を「誤解している」と強弁するのは無理がある。イタリアの国民はそうした「一帯一路」の実態をどれほど知っているのだろうか。どの国のマスメディアもスポンサーに弱い。中国がその国のマスメディアにスポンサーとなって「一帯一路」推進のバラ色の広告をジャンジャン流せば、一般国民はバラ色の未来が「一帯一路」だと勘違いする。

 だから真実報道こそが必要なのだ。報道は真実でなければならない。「一帯一路」に対して、中国外務省の王超次官は「誤解」が生じている、と述べたようだが、決して誤解ではない。「一帯一路」が双方に利益がある、と考える方こそが誤解だ。イタリア国民よ、決して誤解してはならない。欧州の横っ腹に中国の匕首を突きつけさせてはならない。「一帯一路」の話に乗ることを、日本の古い慣用句では「貧すれば鈍する」という。

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