「朱に交われば赤くなる」が「嘘つき官邸と交われば官僚も大嘘つきになる」のか。
<官邸に忖度した答弁が大炎上――。毎月勤労統計の賃金カサ上げを巡る問題で、22日の衆院予算委員会に、厚労省の姉崎猛・元統計情報部長が初めて登場。中江元哉・前首相秘書官から、統計方法の「問題意識」を伝えられた人物だ。姉崎氏は「官邸の圧力」を全面否定したが、無理な言い訳はほころびだらけだった。
最大のナゾは、厚労省の「毎月勤労統計の改善に関する検討会」(阿部正浩座長)の「報告書」が急変したことだ。2015年9月14日の14時1分の段階では「現在の総入れ替え方式で行うことが適当」だったのに、同日22時33分には「サンプルの入れ替え方法については引き続き検討する」と更新。賃金が高く出る部分入れ替え方式が急浮上した。
実は、この日午後の早い時間に、中江氏が姉崎氏に会い、入れ替え方法を示唆している。中江氏の意向を受けて変更したように見えるが、姉崎氏は「(中江秘書官でなく)私が決めたんです」「11日か14日の朝に、変更を指示したが、担当が多忙で修正がギリギリになった」と苦しい弁明だった。
「朱に交われば赤くなる」というが「嘘つきと交われば大嘘つきになる」のだろうか。官邸が官僚幹部の人事権を握って以来、官僚が官邸と交わって大嘘つきになった。
今回の厚労官僚だけではない。先の国会では財務官僚が大嘘つきになったし、防衛官僚も隠匿の術を使って日報を隠して大嘘を吐いた。
政治家が嘘を吐いたなら謝って辞任すれば良い。しかし政府・官邸が嘘を吐いたら日本の行政機関の信頼そのものが揺らぐ。ましてや官僚が嘘を吐けば国家として日本の国際的な信用が失墜する。
「勤労統計」は国内だけの問題では済まない。なぜなら海外投資家たちも「勤労統計」などの「政府統計」を読み解いて日本への投資を決めているからだ。そうした経済統計の根底となる政府発表の数字が政権有利なものに改変されているとしたら由々しき問題だ。
馬鹿なマスメディアが「二分の遅刻で五時間の空転」と野党の審議拒否を批判しているが、桜田大臣の資質を問題にしないで野党を批判するとは本末転倒だ。正式な改変以前の基準に基づく「勤労統計」を一日も早く厚労省は発表すべきだ。
そしてアベノミクスがとっくの昔に破綻してアホノミクスになっていたことを統計数字上でも明確にすべきだ。国民は実感としてアホノミクスの正体を知っている。ただ政府とマスメディアが「イザナギ景気」超えなどと大嘘を吐いているだけだ。
日本も政府統計を誤魔化す中国並みの国になったようだ。安倍自公政権はそうまでして統計を誤魔化して、消費増税10%を強行したいのか。国民経済は消費増税に耐えられるほど堅調ではない、との統計数字が出たらまずいから改変して操作したのだろう。
数字は誤魔化せも、実体経済は誤魔化せない。総需要不足は未だに続いている。なぜ政府はUターン減税を行って、海外移転した企業を国内へと乗り戻そうとしないのだろうか。海外でいかに利益を上げようと、日本で暮らす国民にとって「無関係」だ。
グローバル化は多国籍企業にとって短期最大利益をもたらすが、国民に貧困化をもたらすだけだ。野党はグローバル化路線を突っ走るだけの暴走安倍自公政権に対峙して、反・グローバル化路線に結集して対抗すべきだ。
反・グローバル化路線とは「国民の生活が第一」の政治であり、「国民ファースト」を実現する政策だ。それはとりも直さず、経済成長を力強く推進する政治だ。統計を誤魔化したのは正しい経済指標が政権にとって不都合だからだ。統計数字を是正して、一日も早く正しい日本の現実を国民に報せるべきだ。
最大のナゾは、厚労省の「毎月勤労統計の改善に関する検討会」(阿部正浩座長)の「報告書」が急変したことだ。2015年9月14日の14時1分の段階では「現在の総入れ替え方式で行うことが適当」だったのに、同日22時33分には「サンプルの入れ替え方法については引き続き検討する」と更新。賃金が高く出る部分入れ替え方式が急浮上した。
実は、この日午後の早い時間に、中江氏が姉崎氏に会い、入れ替え方法を示唆している。中江氏の意向を受けて変更したように見えるが、姉崎氏は「(中江秘書官でなく)私が決めたんです」「11日か14日の朝に、変更を指示したが、担当が多忙で修正がギリギリになった」と苦しい弁明だった。
さらに、同日、厚労省の担当者が阿部座長に「委員以外の関係者から『部分入れ替えを検討すべきだ』との意見があった」とメール。根本厚労相は20日、委員以外の関係者とは中江氏を指すという姉崎氏の証言を受けて答弁していたが、この日、姉崎氏は関係者は中江ではないとアッサリ覆した。姉崎氏は全てを「自分の責任」としてかぶる姿勢を見せたのだ。
ところが、予算委終了後、厚労省が公表したメールから姉崎氏の主張と矛盾する記述が出てきて大騒ぎだ。
15年9月14日の中江氏との面談の10日も前に、厚労省担当者が阿部座長に「検討会での検討結果は官邸関係者に説明している段階」とメール。さらに、8日のメールには、姉崎氏が部分入れ替えに消極的だったと思わせる記述もあった。姉崎氏自身が主導したとする主張と全くつじつまが合わないのだ。
ところが、予算委終了後、厚労省が公表したメールから姉崎氏の主張と矛盾する記述が出てきて大騒ぎだ。
15年9月14日の中江氏との面談の10日も前に、厚労省担当者が阿部座長に「検討会での検討結果は官邸関係者に説明している段階」とメール。さらに、8日のメールには、姉崎氏が部分入れ替えに消極的だったと思わせる記述もあった。姉崎氏自身が主導したとする主張と全くつじつまが合わないのだ。
「モリカケ同様、いったん問題が発覚すると、役人は官邸の顔色をうかがい、官邸に迷惑が掛からないようにします。姉崎氏も、ここで頑張ればいずれ報われると考え、官邸をかばおうと言い繕ったのでしょう」(政治評論家・山口朝雄氏)
答弁と食い違うメールの登場で、来週の国会は大荒れになりそうだ>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)「朱に交われば赤くなる」というが「嘘つきと交われば大嘘つきになる」のだろうか。官邸が官僚幹部の人事権を握って以来、官僚が官邸と交わって大嘘つきになった。
今回の厚労官僚だけではない。先の国会では財務官僚が大嘘つきになったし、防衛官僚も隠匿の術を使って日報を隠して大嘘を吐いた。
政治家が嘘を吐いたなら謝って辞任すれば良い。しかし政府・官邸が嘘を吐いたら日本の行政機関の信頼そのものが揺らぐ。ましてや官僚が嘘を吐けば国家として日本の国際的な信用が失墜する。
「勤労統計」は国内だけの問題では済まない。なぜなら海外投資家たちも「勤労統計」などの「政府統計」を読み解いて日本への投資を決めているからだ。そうした経済統計の根底となる政府発表の数字が政権有利なものに改変されているとしたら由々しき問題だ。
馬鹿なマスメディアが「二分の遅刻で五時間の空転」と野党の審議拒否を批判しているが、桜田大臣の資質を問題にしないで野党を批判するとは本末転倒だ。正式な改変以前の基準に基づく「勤労統計」を一日も早く厚労省は発表すべきだ。
そしてアベノミクスがとっくの昔に破綻してアホノミクスになっていたことを統計数字上でも明確にすべきだ。国民は実感としてアホノミクスの正体を知っている。ただ政府とマスメディアが「イザナギ景気」超えなどと大嘘を吐いているだけだ。
日本も政府統計を誤魔化す中国並みの国になったようだ。安倍自公政権はそうまでして統計を誤魔化して、消費増税10%を強行したいのか。国民経済は消費増税に耐えられるほど堅調ではない、との統計数字が出たらまずいから改変して操作したのだろう。
数字は誤魔化せも、実体経済は誤魔化せない。総需要不足は未だに続いている。なぜ政府はUターン減税を行って、海外移転した企業を国内へと乗り戻そうとしないのだろうか。海外でいかに利益を上げようと、日本で暮らす国民にとって「無関係」だ。
グローバル化は多国籍企業にとって短期最大利益をもたらすが、国民に貧困化をもたらすだけだ。野党はグローバル化路線を突っ走るだけの暴走安倍自公政権に対峙して、反・グローバル化路線に結集して対抗すべきだ。
反・グローバル化路線とは「国民の生活が第一」の政治であり、「国民ファースト」を実現する政策だ。それはとりも直さず、経済成長を力強く推進する政治だ。統計を誤魔化したのは正しい経済指標が政権にとって不都合だからだ。統計数字を是正して、一日も早く正しい日本の現実を国民に報せるべきだ。