安倍ヨイショの日本のマスメディアにはロシア外相も怒り心頭のようだ。
<どうやらカンカンのようだ――。安倍首相が「領土問題を解決して平和条約を締結する」と表明していることに、ロシアのラブロフ外相がブチ切れている。
日刊ゲンダイだけがロシアの苛立ちを伝えている。他の日本マスメディアは6月に安倍氏が「対ロ平和条約交渉」を行うと、官邸情報を垂れ流しているだけだ。
実際にロシアは日本が「二島先行返還」に言及すればするほど立場が苦しくなる。なぜならロシア政府は「北方四島は先の大戦の戦利品だ」と国民に説明しているからだ。しかし本当は日本はソ連と北方領土を巡って戦争などしていない。
日本は1945年の8月15日にポツダム宣言を受け容れて「無条件武装解除」を行った。つまりソ連軍が北方領土へ雪崩を打って侵攻した際には日本軍は武装解除していて、戦争など一切していない。だから「戦利品」などはあり得ない。
しかし、ロシアは北方領土は先の大戦の「戦利品」だとロシア国民に説明している。韓国の歴史ファンタジーや中共政府の「南京大虐殺」と根は同じだ。つまり捏造した歴史を国民に教えている。
だから日本国民の常識では北方四島は返還されるものだと勝手に思い込んでいる。しかしロシアは捏造した歴史を国民に教えているため、北方四島の返還が簡単にはいかない。
日本国民は安倍氏が突如として「二島先行返還」に舵を切ったことに強い違和感を覚えた。だが日本のマスメディアは当然ことでもあるかのように「二島先行返還」に追従した。なぜかくもマスメディアは政府発表に簡単に相乗りするのだろうか。
ロシア外相が何と言おうと、北方領土は日本固有の領土だ。その領土が一かけらでも欠けると「北方領土返還」は本来の輝きを失うだろう。
安倍氏が突如として日ソ共同宣言の1956年まで歴史の流れを逆戻りさせてしまった。その後の東京宣言やイルクーツク声明に表された「北方四島」が平和条約交渉の懸案事項とする線から大幅に後退させたが、日本のマスメディアは一切そのことに触れていない。
そしてロシア外相が色を成して否定する「6月に平和条約締結」に漕ぎつけるようにする、という安倍氏の発言を日本のマスメディアは何らロシア側の取材なしに垂れ流している。
だからロシア外相が不審に思う。日本のマスメディアは真実を報じていないと批判する。ロシア政府も「火事場泥棒」を「戦利品」と大嘘を吐いているのと何ら変わらない。ロシアと安倍氏と似た者同士ということだ。大嘘つきが大嘘つきを批判している、これがマトモな外交交渉なのだろうか。そしてこれがマトモな「報道の自由」ということなのだろうか。
もはや“牽制”というレベルを超え、ほとんど安倍首相のことを“ウソつき”呼ばわりだ。
ラブロフ外相は、ベトナムと中国の歴訪前に、両国メディアのインタビューに答え、24日にロシア外務省が公表した。
安倍首相は6月に平和条約の枠組み合意を目指しているが、ラブロフ外相は「誰も一度も、枠組み案など見たことがない。日本側が何を考えているか、私には分からない」と一蹴。安倍首相が北方領土を含む平和条約締結問題に「必ず終止符を打つ」と意気込んでいることについて、こうこき下ろした。
「正直言って、その確信がどこから来ているのか分からない。プーチン大統領も私も、他の誰も、そうした発言につながる根拠は与えていない」
ラブロフ外相は、ベトナムと中国の歴訪前に、両国メディアのインタビューに答え、24日にロシア外務省が公表した。
安倍首相は6月に平和条約の枠組み合意を目指しているが、ラブロフ外相は「誰も一度も、枠組み案など見たことがない。日本側が何を考えているか、私には分からない」と一蹴。安倍首相が北方領土を含む平和条約締結問題に「必ず終止符を打つ」と意気込んでいることについて、こうこき下ろした。
「正直言って、その確信がどこから来ているのか分からない。プーチン大統領も私も、他の誰も、そうした発言につながる根拠は与えていない」
要するに、「何も決まっていないのに、なに勝手なこと言ってんだ!」ということだ。
筑波大の中村逸郎教授(ロシア政治)が言う。
「ラブロフ外相は、これまでも4島の主権や北方領土という呼称について発言してきましたが、今回は質が違います。『勝手に話を作るな』と言っているに等しい。ロシア側が一切根拠を与えていないのに、平和条約締結について、確信に満ちて語る安倍首相の姿勢と人格を批判しているのです。安倍首相があまりにも話を盛り、しかも繰り返して口にするので、さすがに堪忍袋の緒が切れたのでしょう」
さらにラブロフ外相は畳みかけた。
「日本は米国主導の反ロ的な国連決議には賛成するのに、ロシアの提案には反対か棄権ばかり」
筑波大の中村逸郎教授(ロシア政治)が言う。
「ラブロフ外相は、これまでも4島の主権や北方領土という呼称について発言してきましたが、今回は質が違います。『勝手に話を作るな』と言っているに等しい。ロシア側が一切根拠を与えていないのに、平和条約締結について、確信に満ちて語る安倍首相の姿勢と人格を批判しているのです。安倍首相があまりにも話を盛り、しかも繰り返して口にするので、さすがに堪忍袋の緒が切れたのでしょう」
さらにラブロフ外相は畳みかけた。
「日本は米国主導の反ロ的な国連決議には賛成するのに、ロシアの提案には反対か棄権ばかり」
「5月のトランプ大統領訪日時、ロシアとの平和条約もテーマだという。日本にそこまで独立性がないとは、(呆れて)何も言えない」
中村教授が続ける。
「日本では、ラブロフ外相に“強硬論”を言わせて、最後はプーチン大統領がうまくまとめるという見方がありますが、違うと思います。日本人は自分たちに都合よく解釈しすぎです。2人のスタンスは同じでしょう」
中村教授が続ける。
「日本では、ラブロフ外相に“強硬論”を言わせて、最後はプーチン大統領がうまくまとめるという見方がありますが、違うと思います。日本人は自分たちに都合よく解釈しすぎです。2人のスタンスは同じでしょう」
安倍首相は25日、ラブロフ発言について「いちいち反応するつもりはない」とダンマリ。国民は現実を直視した方がいい>(以上「日刊ゲンダイ」より引用)
日刊ゲンダイだけがロシアの苛立ちを伝えている。他の日本マスメディアは6月に安倍氏が「対ロ平和条約交渉」を行うと、官邸情報を垂れ流しているだけだ。
実際にロシアは日本が「二島先行返還」に言及すればするほど立場が苦しくなる。なぜならロシア政府は「北方四島は先の大戦の戦利品だ」と国民に説明しているからだ。しかし本当は日本はソ連と北方領土を巡って戦争などしていない。
日本は1945年の8月15日にポツダム宣言を受け容れて「無条件武装解除」を行った。つまりソ連軍が北方領土へ雪崩を打って侵攻した際には日本軍は武装解除していて、戦争など一切していない。だから「戦利品」などはあり得ない。
しかし、ロシアは北方領土は先の大戦の「戦利品」だとロシア国民に説明している。韓国の歴史ファンタジーや中共政府の「南京大虐殺」と根は同じだ。つまり捏造した歴史を国民に教えている。
だから日本国民の常識では北方四島は返還されるものだと勝手に思い込んでいる。しかしロシアは捏造した歴史を国民に教えているため、北方四島の返還が簡単にはいかない。
日本国民は安倍氏が突如として「二島先行返還」に舵を切ったことに強い違和感を覚えた。だが日本のマスメディアは当然ことでもあるかのように「二島先行返還」に追従した。なぜかくもマスメディアは政府発表に簡単に相乗りするのだろうか。
ロシア外相が何と言おうと、北方領土は日本固有の領土だ。その領土が一かけらでも欠けると「北方領土返還」は本来の輝きを失うだろう。
安倍氏が突如として日ソ共同宣言の1956年まで歴史の流れを逆戻りさせてしまった。その後の東京宣言やイルクーツク声明に表された「北方四島」が平和条約交渉の懸案事項とする線から大幅に後退させたが、日本のマスメディアは一切そのことに触れていない。
そしてロシア外相が色を成して否定する「6月に平和条約締結」に漕ぎつけるようにする、という安倍氏の発言を日本のマスメディアは何らロシア側の取材なしに垂れ流している。
だからロシア外相が不審に思う。日本のマスメディアは真実を報じていないと批判する。ロシア政府も「火事場泥棒」を「戦利品」と大嘘を吐いているのと何ら変わらない。ロシアと安倍氏と似た者同士ということだ。大嘘つきが大嘘つきを批判している、これがマトモな外交交渉なのだろうか。そしてこれがマトモな「報道の自由」ということなのだろうか。