安倍氏が米国大統領をノーベル賞に推薦したのは米国のポチという証だ。

安倍晋三首相は昨年822日の日米電話協議の際にトランプ米大統領から依頼され、トランプ氏をノーベル平和賞候補に推薦していた。日米外交筋が明らかにした。首相は「北朝鮮との緊張緩和」を理由に推薦書を作成。日米首脳の連携を保つ目的とみられるが、トランプ氏は国際社会を分断するような場面も多いだけに、野党は18日、「恥ずかしい」などと一斉に首相を批判した
 複数の外交筋によるとトランプ氏は電話協議で「6月の米朝首脳会談後、ミサイルは日本の上空を飛んでいるか?」などと誇り、ノーベル賞推薦を首相に打診した。首相は当日、山梨県鳴沢村の別荘で夕方まで過ごしていたが、電話協議のため急きょ帰京していた。
 首相は18日の衆院予算委員会で推薦について「ノーベル賞委員会は推薦者を50年明かさない」とコメントを避ける一方、「事実ではない、と申し上げているのではない」と歯切れの悪い答弁に終始。だがある関係者は「トランプ氏の電話が伏線だった」と認めた。
 首相側にはトランプ氏との関係を崩したくない意向があったようだ。日本政府は昨年、対日貿易赤字解消を求めるトランプ氏に、米製ステルス戦闘機F35の大量購入を決めるなど配慮。トランプ氏の圧力から輸出が主力の日本の製造業を守る観点から、外務省幹部は「日本は首相のおかげで助かっている」と強調する。
 ただ中距離核戦力(INF)全廃条約やパリ協定、イラン核合意から離脱するなど、国際社会と対立しがちなトランプ氏への推薦は他国の疑問を招きかねないと、野党は予算委で批判。立憲民主党会派の小川淳也氏は「ノーベル賞はありえない。日本として恥ずかしい」と訴え、「大統領に敬意を表すべきだ」と反発する首相を「そこまで対米従属しないと首相は務まらないのか」と皮肉った。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は「拉致問題も核・ミサイルも解決していない」と指摘。首相は「トランプ氏は北朝鮮問題に果断に対応している」と強調した。
 一方、韓国の聯合ニュースによると、青瓦台(大統領府)の金宜謙(キムウィギョム)報道官は18日の記者会見で「文在寅(ムンジェイン)大統領は、トランプ氏がノーベル平和賞を受ける資格が十分あると考えている」と述べた。ただ「文大統領はトランプ氏を平和賞候補に推薦していない」とも明かした>(以上「毎日新聞」より引用)


 野党の「トランプ氏にノーベル賞はふさわしいか」との問いに、安倍氏は「唯一の同盟国の大統領を批判するのはおかしい」と応じたという。唯一の同盟国の大統領なら何を仕出かそうとも「御尤も」と揉み手をして笑っているべきだとでもいうのだろうか。
 安倍氏の考えの方がおかしい。たとえ同盟国であろうとINF(中距離核戦力全廃条約)を廃棄してはならない、と忠告すべきだし、イラン核合意からの離脱に際しても「国際的な合意は尊重すべきでは」と窘めるべきだ。

 それで壊れる同盟なら、戦争という利害関係がシビアな局面では到底同盟関係は持たないだろう。平時こそ同盟関係の絆の強さは試されるべきだ。
 米国の言いなりの日本を米国民は心底から信頼しないだろう。都合の良いATMくらいにしか思わないのではないか。日本は白人国家ではなく、ましてや欧州ではなくアジアの国だ。

 日本陣の価値観は欧米の側に立つものではなく、アジア人独特の自然と同化する観念を持っている。それが「森羅万象」に神宿るとする日本人の基本的な観念だ。そこはキリスト一神教に帰依する欧米人と根本的に異なる。
 そうした複眼的な価値観を持つ日本人が米国一辺倒の「同盟関係」を戦後70年以上も維持しているのは異常だ。つまり現在の「日米同盟」関係を主軸とする外交こそが日本の歴史上特異であり異常だ。

 友が過ちを犯しても「それは間違いだ」と指摘できない友人関係を親友と呼べるだろうか。確かに日本の上空を北朝鮮のミサイルが飛ばなくなったが、それで北朝鮮のミサイルの脅威が消えたわけではない。
 ニュースでもたらされた情報によると、北朝鮮には100以上の中距離ミサイル発射基地があるという。トランプ氏が米朝会談の成果と誇った「ミサイル」無き北朝鮮が実現したわけではない。北朝鮮のミサイルはいつでも飛ばせる態勢にある。日本の首相が米国大統領にノーベル賞が相応しいと推薦した「理由」は日本にない。あるとすれば隷米国家というおぞましい現実があるだけだ。

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