児相は栗原心愛さんを守れなかった。

千葉県野田市の小学4年栗原心愛みあさん(10)が自宅で死亡した事件で、県柏児童相談所が28日、県庁で記者会見した。心愛さんの一時保護を解除した後の約1年間で、心愛さんが2回にわたって学校を長期間欠席したにもかかわらず、児相の職員は一度も自宅を訪ねていなかったことを明かし、「解除後の対応に不足があった」とした。県は第三者委員会を設置し、県や市などの一連の対応を検証する方針だ。
 同児相は2017年11月7日、心愛さんの顔にアザがあるのを確認した野田市から通報を受け、その日のうちに一時保護を開始した。
 父親の栗原勇一郎容疑者(41)(傷害容疑で逮捕)は同児相の聞き取りに対し「思い当たらない」、母親は「よくわからない」と説明。「お父さんが怖い」と話していた心愛さんが栗原容疑者と会話ができるようになり、心愛さんが解除を希望したことなどから、同児相は同12月27日、親族宅で生活することを前提に一時保護を解除した>(以上「読売新聞」より引用)


 子供は親を選べない。子供に親を選ぶことが出来るなら、それでも栗原心愛さんは両親を親に選んでいただろうか。
 児相は何をしていたのだろうか。幼児虐待から一時保護をしたものの、児相の判断から保護を止めて帰宅させた子供が殺される、という事件が何度あったことだろうか。そうした過去の経験に児相は何も学んでいないのだろうか。

 安倍氏は施政方針演説で「子育て」の重要性を説いたようだが、それなら児相の施設を拡充しようとしないのだろうか。虐待等で保護した子供たちを、親が反省したから、子供が帰りたがったから、という理由でいきなり親許へ帰すのではなく、施設内で「共同生活」させることなどの段階を踏ます必要はないだろうか。
 現代は「核家族」が普通になって、子育てのベテランと同居する家族は少ない。つまり「初心者マーク」を付けた親がいきなり高速道路を疾走するようにして子供を育てている。だから親として自覚も何もないまま子供をペットか何かのように扱う。児相は先ず親を「親になること」を教育する必要がある。

 かつて民主党が提唱した「子供手当」を支給すれば、その大金を手にした親は自分の子供は自分たちだけの子供ではない、と強く認識するはずだ。「子は宝」というのなら、言葉だけではなく、政策として示すべきだ。
 児相予算を増やして、設備も親と同居できるように改装・拡充すべきだ。職員教育にも力を注ぐべきだ。子育ては未来の日本の「国柄」に大きく影響する。日本が永遠に日本であるために、政治はもっと子育てに力を入れるべきだ。

このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。