日本は捕鯨を行う諸国と連携して「鯨資源保護」を科学的に行うべきだ。
<反捕鯨団体「シー・シェパード」は26日、日本政府が国際捕鯨委員会(IWC)側に脱退通告したことについて、日本は脱退に伴い加盟が条件となっている南極海での調査捕鯨ができなくなるため、歓迎する声明を出した。抗議活動の目的が実現したとして「勝利」を宣言した。
日本が捕鯨を禁止したIWCから脱退することで、国際的な批判を浴びているようだ。鯨のみならず種の絶滅を招くような乱獲は厳に慎むべきだが、鯨資源は確実に復調している。
科学的な根拠に基づかない「集団ヒステリー」が現代で幅を利かせている格好の例が「CO2地球温暖化」と「鯨保護」だ。その他にも「集団ヒステリー」と似たようなことに歴史ファンタジーに基づく反日・プロパガンダがある。
そうした科学的でない根拠に基づく「世論」は、もはや信仰の一種になっているから説得は不可能だ。かつてガリレオを宗教裁判にかけて非を認めさせたものの、ガリレオは「それでも地球は動く」と呟いたという。
日本は植民地解放 戦争を戦ったため、植民地を所有していた欧米列強から何かにつけて未だに「目の仇」にされる。それに対して「和を以て貴しとなす」日本は国際協調を貫こうと我慢を重ねてきた。しかし、それも限界だ。
シー・シェパードは南極海での捕鯨に反対し、2005年からこの海域で日本の調査捕鯨船への妨害活動を行った。声明では「南極海におけるクジラを巡る戦いが終わろうとしている」とし、今後は北極海で監視を強める必要性を強調した>(以上「産経新聞」より引用)
シーシェパードという非科学的な「集団ヒステリー」の尻馬に乗って騒ぐ愚かな団体がある。彼らは「集団ヒステリー」の真っただ中にある連中をスポンサーとして、騒ぎさえすればカネが入るため、捕鯨反対のお祭り騒ぎを演じていれば良い。
日本が欧米諸国の植民地から富を収奪する世界的な仕掛けを壊したために、未だに「しっぺ返し」を日本が受けているのに便乗して、日本の捕鯨に噛みついている。噛みつくことが彼らのスポンサーに対する最大のご機嫌取りで、カネが入るエンターテイメントだから止めるわけにはいかないだろう。
鯨がいかに大量のイワシを捕食し、海洋資源を食い荒らしているかご存知だろうか。バーリントンにあるバーモント大学所属の生物学者ジョー・ローマン(Joe Roman)氏は反対に大型クジラの果たす役割が過小評価されていた、との研究成果を発表している。
彼によれば大型鯨が深海と海氷面とを移動して、縦方向に海水をかき混ぜてプランク等の増殖を助けている、という。呆れ果てた科学者もいるものだ。
海水を掻き混ぜるのは海水そのものの性質だ。中学校の理科で学ぶことだが、水は4°Cで比重が最大になる。つまり南氷洋や北極海などの極寒の海が豊穣なのはこの海水の比重により縦方向の海流が起き攪拌されるからだ。鯨が一斉に何万頭も深海と海水面とを行き来しても、海水そのものの比重による攪拌とは比べるに値しないだろう。
世の中には「御用学者」がいる。それは何も政府や権力者に阿るだけではない。「集団ヒステリー」に便乗すれば、一定の支持が彼に集まり、彼の研究に投資しようという物好きも現れる。
しかしすべての科学者はガリレオであるべきだ。真理にのみ奉仕する学究の徒でなければならない。まだまだ確たる資源回復が認められないシロナガスクジラなどは保護すべきだが、個体数が十分に回復した鯨は捕獲しても何ら問題はない。
むしろ日本は商業捕鯨を実施している諸国と連合して別の「捕鯨国協議会」を結成して、鯨資源の科学的調査に基づく「捕鯨協定」を結んで資源保護に努めるべきだ。