大の大人が展開する姑息な「ご飯論法」を叱る。

国会審議を街頭で見よう――。政府・与野党が繰り広げる論戦の動画を駅前や繁華街で放映する「国会パブリックビューイング(PV)」という活動がある。発案者は、閣僚や官僚の答弁の論点ずらしやごまかしを見破る「ご飯論法」を編み出した法政大の上西充子教授。
5月、働き方改革関連法案を巡る加藤勝信厚生労働相(当時)の答弁に業を煮やした上西さんは、国会質疑を「朝ごはん」の会話に例えてツイッターに投稿。「ご飯論法」と呼ばれ、今年の「現代用語の基礎知識選 ユーキャン新語・流行語大賞」トップ10入り。国語辞典「大辞泉」の「新語大賞2018」でもトップに続く「次点」に選ばれた>(以上「毎日新聞」より引用)


 「ご飯論法」というフザケタ答弁を用いる安倍氏たちの論理がある。たとえば、として法政大学の上西充子氏が「ご飯論法」を展開して解説したことから、そう呼ばれている「はぐらかし」答弁だ。
 たとえば「朝ごはんは食べましたか」という問いに対して「(パンは食べたが)ご飯は食べていない」と返答することだ。
 これは明快な論点のすり替えというよりも言葉の定義すら理解していない幼稚な遣り取りに過ぎない。幼児化への退行現象を総理大臣が自ら示している。そうした幼児化した大人に総理大臣を任せていて良いのだろうか、と心配する。

 それを巧妙な答弁だ、と拍手する者がいたとしたら、彼は論争のあり方の基本すら解っていない人だと批判するしかない。論争のみならず会話を行うためには言葉の定義をしっかり「忖度」しながら回答するのがルールだ。
 「朝ごはんを食べましたか」という問いかけの「ごはん」は食事という意味であってご飯に拘ったものではない、というのは常識で理解できるはずだ。それを「推測」しないで「(ご飯はたべていない、パンを食べたから)ご飯は食べていない」と回答すれば、質問者は食事をとっていない、と理解するだろう。それでは誤解を生むだけだ。

 そうしたフザケタ答弁が国会審議の場で多々見られる。故意に言葉の定義をズラしてマトモに回答しないのか、それとも本当に相手の発した言葉の本質が理解できないで「ご飯論争」になっているのか。
 もし後者だとしたら彼は発達障害と判断するしかない。前者だとしたら幼児的な退行現象を利用しているに過ぎない。それであるならば多くの人がその場の遣り取りを観察していたなら、答弁者が「ご飯論法」を展開したなら前者か後者かを判断できるだろう。いずれにせよ、言葉による概念の追及は困難だ。彼とは会話が成立しないから、総理大臣として失格ではないか。

 かつて「言語明瞭、意味不明」と称された総理大臣がいた。実に低姿勢で丁寧な言い回しで答弁するが、聞き終わって彼が何を言ったのか解らない、という珍妙な答弁だった。彼こそは悪税・消費税を日本に導入した竹下登氏だ。安倍氏には竹下氏のような低姿勢も丁寧さもない、ただただ「ご飯論法」で国民を誤魔化すだけだ。

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