「正直、公正」を総裁選のキャッチコピーにするほど日本は劣化している。

<の石破茂元幹事長は29日、東京都内で講演し、党総裁選のキャッチコピー「正直、公正」が安倍晋三首相(総裁)への個人攻撃だと批判されていることに対し「そんなことは言っていない。自分がそうありたいと思っているだけだ」と述べ、キャッチコピーを封印しない考えを示した。

 野田聖子総務相が出版した「政策本」に関しては「(自身の考えと)重なる所は多い。違うのは安全保障の分野のみだ」と語った>(以上「産経新聞」より引用)


 政治家として「正直、公正」はキャッチフレーズとしていかがなものかと以前ブログに書いた。なぜなら「正直、公正」は政治家のみならず日本国民すべてのものの基本で、あえて総裁選のキャッチコピーにすべきことではないと思ったからだ。
 しかし安倍自公政権下の六年間で日本は根本の「根」の部分で腐ってしまった。政治家のみならず中央官僚や地方公務員、女子体操やレスリングやアマ・ボクシングや相撲などの各種団体など、それから更に各自動車会社や鉄鋼大手等々、日本は恐らくすべての場面で「正直、公正」を忘れ去っているかのようだ。

 「正直、公正」を掲げるとは、まるで小学校の学級委員長選挙のようだと書いた。しかしそれが日本の実態だ。総理大臣が平気で嘘を吐き、公党が選挙で掲げた公約を政権獲得後に平然と反故にして恥じない。
  国民も公約を反故にするのを前提にしたかのように政治家や知事などを選出する。先の新潟県知事選でも「争点隠し」として自公推薦の候補が「原発再稼働は慎重に」と選挙で言っておきながら、当選するやポチのように尻尾を千切れるほど振りながら経産省へ挨拶に赴いた。

 近く行われる沖縄知事選でも自公候補は「辺野古沖」を争点から隠すために「辺野古移設反対」と平気で叫ぶだろう。彼らに「正直、公正」は爪の垢ほども縁のないどうでも良いことだからだ。
 しかし「正直、公正」を総裁選でキャッチコピーにしなければならないとは情けない。「正直、公正」は日本国民なら誰でも当たり前だと思っている価値観だ。そのように幼少時から親や教師たちから教え込まれたからだ。だが国会で平気で嘘を吐く安倍氏や(バーベキューやゴルフをする友から大学新設を話しかけられたことがなかった、という友は「腹心の友」とは呼ばない)に倣って官僚たちも公文書を改竄して大嘘答弁を繰り返した。

 憲法違反の「戦争法」を強行採決しても恥じない政治家たちが国会の圧倒的多数を占め、大嘘答弁の国会審議を一年近く展開しても張本人を早々と総裁再選候補に祭り上げる。衆愚政治もここに極まったというしかない惨憺たる状況だ。
 学級崩壊した小学校以下の国会議員たちに「正直、公正」を一から教えなければならないとは。情けない国会議員たちが日本国憲法を改正する、という。国会議員を小学校送りして、小学生と一緒に席を並べて、まず「正直、公正」をボンクラ頭に叩きこんでからにして頂きたい。

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