安倍氏と森山氏が握手して「薩長同盟」とは、恥知らずの馬鹿二人だ。

9月の自民党総裁選で連続3選を目指す安倍晋三首相(党総裁)が、正式な出馬表明の舞台に選んだのは、森山裕国対委員長の地元の鹿児島県だった。森山氏は先の通常国会対応で尽力し、「反安倍」に傾きそうだった石原派(近未来政治研究会、12人)を首相支持でまとめた。山口県選出の首相は森山氏への返礼の意味も込めて「平成の薩長同盟」を演出したともいえる。(今仲信博)
 「ちょうど今晩のNHK大河ドラマ『西郷どん』(のテーマ)は『薩長同盟』だ。しっかり薩長で力を合わせ、新たな時代を切り開いていきたい」
 首相は26日、鹿児島県鹿屋市で開かれた森山氏の後援会合に出席し、新時代の「薩長」の絆を大切にする考えを強調した。
 首相は、7月に鹿児島入りする予定だったが、西日本豪雨の対応で延期していた。今回は訪問の約束を守るだけでなく、鹿児島のシンボル・桜島の雄大な景色をバックに出馬表明まで行った。
 首相と森山氏の関係は蜜月といえる。
 首相が「働き方改革国会」と銘打った通常国会では、学校法人「森友学園」「加計学園」問題が再発、財務省の決裁文書改竄(かいざん)などの公文書管理問題も出て、安倍政権は野党の攻撃にさらされた。森山氏は、野党の攻撃をかわしながら、働き方改革関連法やカジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法など重要法案の成立にこぎつけた>(以上「産経新聞」より引用)

 安倍氏が鹿児島県で「出馬宣言」したから「薩長同盟」とは悪い冗談にもほどがある。「薩長同盟」とは依然として巨大な軍事力を保持していた幕府と対峙するには長州だけでは格段に劣るため、薩摩と力を合わせて「討幕」の礎になろう、という「同盟」だった。
 安倍氏が立ち向かうべき幕府たる「巨大な勢力」とは何だろうか。幕藩体制から近代国民国家たる立憲民主主義へと日本の政治体制を一変する「討幕」に相当する政治的な動きが安倍自公政権にあるとしたら、それは小泉政権以降の「構造改革」・グローバル化だ。

 安倍自公政権が強力に推進している「構造改革」の実態は「働き方改革」や「IR法」に見られるような日本の伝統や慣習の破壊だ。日本の独特な制度や社会の仕組みを破壊して米国流に合わせるグローバル化を進めて、日本を丸ごと米国の51番目の州にすることだ。
 「美しい日本」といいつつ、安倍氏は日本語教育よりも英語教育に力を入れている。それも比較言語としての言語学ではなく、日常会話としての英語教育だ。なんとも薄っぺらな、英語圏では幼児がしゃべっている言語を日本に普及する教育だ。

 安倍氏の言う「骨太の政治」とは何だろうか。国民を貧困化させ、格差を拡大させた安倍自公政権の6年が今後3年も続くとは悪夢以外の何ものでもない。
 シャカリキになって進める日本のグローバル化をなぜマスメディアは正直に報道しないのだろうか。国土強靭化の公共事業予算を削減して、米国のポンコツ兵器を爆買いし、そのリボ払いのための防衛予算を過去最大を繰り返す安倍自公政権は日本国民の生命・財産よりも米国の軍産共同体の儲けに貢献するのが優先させている。

 世界最大の海底カルデラや活火桜島や山阿蘇山に直接抱えている鹿児島県で川内原発を再稼働するという鹿児島県民の安全を蔑ろにしている安倍自公政権を平穏に迎え入れた鹿児島県民にかつて討幕を果たした「せごドン」の気概は皆無だ。
 西郷吉之助が現代に生きていたなら、決して川内原発の再稼働を体を張ってでも許さなかっただろう。せごドンなら森山裕氏は鹿児島県民の恥晒しと厳しく批判していただろう。安倍氏と森山氏が握手して「薩長同盟」とは、歴史を馬鹿にするのもいい加減にしろ。これほど程度の低い男たちを私は知らない。

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