原発稼働を「万が一」の賭けにしてはならない。

大飯原発、二審は運転容認 

関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを周辺住民らが求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部は4日、差し止めを認めた一審福井地裁判決を取り消し、住民側の請求を棄却した。「2基の危険性は社会通念上無視し得る程度にまで管理・統制されている」とし、周辺住民らの人格権を侵害する具体的危険性はないと判断した。 

東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故後に起こされた原発の運転差し止め訴訟で初の高裁判決。高裁レベルでの運転を容認する判決は、係争中の各地の原発訴訟に影響を及ぼしそうだ。 

大飯3、4号機は今年3~5月に再稼働し、営業運転中>(以上「共同通信」より引用)


 名古屋高裁金沢支部は原発の危険性に「具体的」なものがないから住民請求を棄却する、という判決のようだ。名古屋高裁金沢支部の裁判官は福一原発事故から何も学んでいないようだ。
 福一原発も地震と津波が来るまでは「具体的」な危険性は全くなかったのだろう。一次安倍政権当時に耐用年数40年をさらに20年延長する際に、津波予測が10mではなく15mとの予測があるため、防波堤を嵩上げしてはどうかとの議論があったようだ。しかし、電力側から必要ないとのことで10mのままで津波を迎えた。

 自然災害は実際に被害が出るまでは「具体的」な危険性は認識されないものだ。具体的な危険性が認識されたなら、然るべき対応しなければならないのはいうまでもない。
 多い原発の危険性は「社会通念上」「無視できる」ほどのものだから運転差し止めを命じる必要はない、と名古屋高裁金沢支部の判事は判断した。何という愚かな判事だろうか。

 それなら現在認識している活断層はすべて残らず網羅されているのか。先日の大阪であった地震は未知の断層が動いたものではなかったか。つまり活断層があったわけだ。
 人知を超える自然災害にもすべて安全に即応できる、と原発関係者は断定できるのだろうか。あるいは関電が神だから地上で起きるすべての事象が解っているのだろうか。

 大飯原発が3月から5月にかけて稼働していることは、稼働に約半年を擁することから昨年の総選挙当時に「国難突破」と訴えていた北朝鮮の脅威が実はトランプ氏との「プロレスごっこ」だと安倍氏には分かっていたのだろうか。
 Jアラートを鳴らすほど緊迫した状況で大飯原発の再稼働に向けて準備するのは常軌を逸している。だから安倍氏とその政権が常軌を逸していないとしたらトランプ氏と金正恩氏が「プロレスごっこ」を演じているだけだと看破していなければ辻褄が合わないことになる。そうだとしたら、安倍自公政権は国民を騙して北朝鮮の脅威を煽り、安倍自公政権に隷属しているマスメディアは親切に早朝から一時間にわたってJアラートを鳴らし、国民に北朝鮮の攻撃近しと世論操作したことになる。

 腐り切ったマスメディアと裁判官だ。安倍氏が腐り切っているのは大嘘を吐いても平然と総理の椅子に座り続けていることからも明白だが、その安倍氏を「三選だ」と持ち上げる自民党国会議員のすべても屑だ。
 大飯原発に万が一の事態が起きれば偏西風の風向きからして関西全域が終わる。万が一とはまず起きないが、何かの弾みで起きるかも知れない、ということだ。万が一の確立に日本の命運を託してはならない。たかが発電装置の一つに過ぎない原発に拘泥する連中は一体何が目的なのか。すべての原発を直ちに停止して、廃炉に向けた工程を国民に明示すべきだ。

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