「終戦宣言」はイージスアショア配備が終わるまでお預けだろう。

北朝鮮は23日、韓国向け宣伝サイト「わが民族同士」の論説で、4月の南北首脳会談で年内の実現方針で合意した朝鮮戦争の終戦宣言をめぐって、米国が支持しながら「最近、立場を急変させて拒否している」と不満を表明した。韓国政府に対しても「履行の義務を負っている」と指摘し、「決して手をこまねいて見ていてはならない」と主張した。
 朝鮮戦争の休戦協定に絡み、「非正常な休戦状態を終結させ、平和体制を樹立することは、これ以上先送りできない歴史的課題だ」とも強調した。ポンペオ米国務長官との今月上旬の協議後も北朝鮮外務省は、米側が一方的な非核化要求だけを持ち出し、終戦宣言については「条件や口実を設けてはるか後へ引き延ばそうと」したと批判した。
 北朝鮮は、終戦宣言を非核化の見返りとして求める体制保証の重要な一歩とみなしているとみられ、進展がない終戦宣言の協議に関し、米朝の「仲介役」を自任してきた韓国の文在寅(ムン・・ジェイン)政権に対してトランプ米政権への働き掛けを催促した形だ。「非核化措置が先か、終戦宣言が先か」をめぐる米朝の駆け引きは長期化する恐れもはらんでいる>(以上「産経新聞」より引用)

 北朝鮮が働き掛けようと、米国は「終戦宣言」を米朝間でしないだろう。少なくとも日本がイージスアショアを配備し終わるまで「終戦宣言」をしては軍産共同体の商売を邪魔することになり、トランプ氏は命の危険すら覚悟しなければならなくなる。
 米朝の軍事緊張関係は「プロレスごっこ」だった。北朝鮮にとっても国内経済政策の破綻を誤魔化して、国民の不満が金正恩氏に向かわないようにするには米国の攻撃が身に迫る危機として存在している方が好都合だった。米国にとっても実験段階で迎撃率30%のポンコツ兵器のイージスアショアを日本に売り込むのに北朝鮮の脅威は必要だった。それは安倍氏も同様で、右翼を売り物にしている安倍自公政権に国民の支持を集めるのに北朝鮮の脅威は必要だった。

 すべての利害が一致して、北朝鮮はプロレスのヒールとして振舞っていた。しかし米国が今にも本当に攻撃しそうになって、慌てて韓国の文大統領に泣きついた。「プロレスごっこ」が本気のバトルになっては堪ったものではない、と金正恩氏は韓国に米国との仲介役を頼んだ。
 戦争の当事者同士が手を握り、「プロレスごっこ」を仕掛けている米国に「プロレスごっこは止めよう」と呼び掛けた。米国も世界の二ヶ所、アフガニスタンとシリアの紛争を抱えていて、さらに朝鮮半島で紛争を起こすのは荷が重すぎる。だからシンガポールでの話し合いに応じた。

 しかし「プロレスごっこ」を直ちにやめては日本に売り込み真っ最中のポンコツ兵器、実戦では迎撃率0%といわれているイージスアショアで6000億円もブン取ろうとしているのに、「終戦宣言」出来るわけがない。トランプ氏は核排除が完成するまでダメだ、と条件を吊り上げた。
 金正恩氏は「聞いてないよ」と不満を口にしたようだが、攻撃されなければ良いだけだから、何らかの確約をしてもらって「終戦宣言」の要求を引っ込めるだろう。

 かくして日本はポンコツ兵器を配備して、国民の税を米国の軍産共同体へ貢ぐ。何とも馬鹿げた話だ。

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