小池氏の「手柄」作りに利用された国会議員たちの馬鹿さ加減を嘆く

��希望の党執行部は、党創設者の小池百合子前代表(東京都知事)に離党を促す調整に入る方針を固めた。基本政策で隔たりのある結党メンバーの松沢成文参院議員団代表らと合意の上で党を分割する「分党」も視野に、将来の党名変更も検討する。複数の党幹部が25日明らかにした。イメージ刷新で党勢回復を目指すとともに、野党連携重視へ軸足を移す狙いがある。26日に両院議員懇談会を開き、安全保障政策や憲法改正を巡り議論する。

 玉木代表ら執行部は報道各社の世論調査で政党支持率が1%台に落ち込んだ現状を深刻視。特別顧問の肩書がある小池氏の離脱措置が巻き返しに不可欠との意向を強めている>(以上「ディリースポーツ」より引用)


 先の総選挙で野党連合を壊した「希望の党」が小池前代表に離党を勧告するという。都知事が国政政党の代表として国政に関与するのは論外だが、国政政党に影響力を温存して支配しようとするのも国と地方との役割を混同するものでしかない。

 都知事はそれだけで激務のはずだ。都が抱える課題は余りに多く、いずれも猶予のない喫緊のものばかりだ。その最筆頭が社会インフラの更新をどうするのか、という問題だ。


 改めて指摘するまでもないが、耐用年数を過ぎた首都高をどうするのか。現代の高速道路の基準からすれば、とても安全性が確保されていると思えない急カーブや並走距離の少ない合流個所など、利用者の安全確保から早急な対策が望まれる。

 予想される首都大震災が迫る中、耐震都市へ東京をいかにして「武装」させるか、という議論はどの程度進んでいるのだろうか。旧建築基準で建てられた耐震性で脆弱なビルが多数乱立する東京は決して安全都市とはいえない。地震による倒壊が起きれば道路や線路が塞がれることも想定しておくべきだろう。


 利便性だけから東京駅に各路線が集中し様々な複合施設となっているため、東京駅の脆弱性に対する検討もなされなくてはならない。もちろん地下に何層にも掘り進められた鉄道は、個々の耐震性は満たされていても、複合施設としての耐震性に関して検討された痕跡がないのは驚くばかりだ。

 東京駅に関して何層にも重なった複合地下施設と化した構造物に縦横のみならず斜めや上からも地震波動の圧力を受けると想定した耐震性が検討されているのだろうか。従来埋め立て地のため地盤は軟弱とされているが、そこに細長い地下鉄となった路線が入り込んでいる、という構造物全体の安全性を何処が統括して検証しているのだろうか。


 埋設されている上下水道の老朽化した管渠の更新はどの程度進んでいるのだろうか。その多くが道路り舗装面の下を通っているため、破損した場合は避難者が巻き込まれる恐れがある。

 東京オリンピックに浮かれている場合ではない。都知事の責務は余りに重いし、多い。小池氏が自らが手勢を率いて国政復帰した場合を想定した国政政党ごっこで遊んで罪悪は計り知れない。野党連合を壊したのはもちろん小池氏の戦略だったのだろうし、安倍自公政権に貸しを作る作戦だったのだろう。


 小池氏の「手柄」作りに利用された国会議員たちの馬鹿さ加減を嘆くしかない。この際、小池氏とは縁を切って、国会議員は日本の未来のために何をなすべきかを国政の立場からしっかりと考えるべきだ。



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