民間ロケット打ち上げの夢は夢として、今後も続けるなら研究施設との連携を模索すべきではないか。

< 実業家の堀江貴文氏らが創業したベンチャー(VB)のインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は30日午後4時32分、観測ロケット「MOMO(モモ)」初号機を打ち上げた。飛行中に機体の情報が受信できずエンジンを緊急停止し海に落下。民間単独開発ロケットの宇宙への挑戦は失敗に終わったが、堀江氏は「後継機を3カ月後に開発する」と次の狙いを語った>(以上「日経新聞」より引用)

 民間単独開発のロケット打ち上げが失敗に終わったという。残念だが、ネットに公開されているニュースの画面を見る限りでは失敗も已む無しと思わざるを得ない。
 なぜそう思うのかというと、詳細な中身まではニュースで流れなかったが、画像に映し出された限りでは部品の締め付けなどに使われていたナットが不揃いで、しかも計器付きのスパナで絞めていなかった。ロケット外部の溶接も均一でなく肉厚でマダラ模様だった。

 ロケット内部の各部品は激しい振動と激しい気圧変化に見舞われる。エンジン関係はことに金属が焼け落ちるほどの高熱と噴射の高圧力に耐えなければならない。
 もちろんロケット全体の微妙な重力バランスも肝心だが、ナットの締め付けが均一でなければ弱いところから間隙が開いてついには機器を破損する。そうしたロケット製造のイロハは当然百も承知なのだろうが、現地で組み立てられているロケットを見る限りでは当初から失敗が予想できた。

 さらに言及すれば、ニュース画面に映った各種コードや配管の固定もいい加減なように見えた。それでは激しい環境変化で破断しないとも限らない。
 地上で静止しているエンジンの燃焼テストが成功したようだが、静止した燃焼テストと飛行とは全く異なる。かつて宇和藩から蒸気船の製造を依頼された村田蔵六が西洋書物を片手に作ったものの、なかなか上手くいかなかった。原因は蒸気溜めの鋳造がまずく巣が出来て蒸気が抜けていたからだった。そのように理論と技術が両輪となって進まないと成功しない。

 若者たちが集まって民間でロケットを打ち上げようとする志は無にしたくないが、製造技術が劣悪ではロケットは決して成功しない。研究機関か自動車製造会社と提携してはどうだろうか。


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