国防と安全のために「馬毛島」は必要だ。

<米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転先に関連し、防衛省が18日までに鹿児島県・馬毛島(西之表市)のほぼ全域を所有する地権者と、売買交渉を本格化させることで合意したことが分かった。関係者が明らかにした。

 同省は同日、馬毛島の土地鑑定評価業務の入札を公告し、年度内に不動産価格を算出する。関係者によると、両者の代理人が17日に合意書を締結。馬毛島の不動産価格を確定させ、買収に向けた価格交渉に入るという。地権者は当初、賃貸契約を要求していたが取り下げ、価格交渉に集中できる環境が整った。

 ただ、金額を巡り政府側は数十億円を想定する一方、地権者側は100億円以上の条件を示しているとされ、隔たりは大きい。今後の交渉も難航が予想される。

 FCLPは、空母艦載機が陸上の滑走路を空母甲板に見立てて離着陸の動作を確認する訓練。米軍厚木基地(神奈川県)の艦載機部隊が硫黄島(東京都)で暫定実施している。米軍再編の一環で、同部隊が2017年までに厚木から米軍岩国基地(山口県)に移駐するため、日米両政府は訓練移転先に馬毛島を検討することで合意していた。

 鹿児島県の三反園訓(みたぞの・さとし)知事は「馬毛島でのFCLPは、何よりも地域の方々の意向が最も重要で、まずは国が地元に十分かつ丁寧な説明を行う必要がある」とのコメントを発表した>( 以上「毎日新聞」より引用)

 米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)を肉内の基地で行っている地域住民は爆音に悩まされている。タッチ&ゴーという訓練は地上の滑走路を航空母艦に見立てて離着陸を繰り返す。それも一機ではなく、何機もが空中で旋回しながら次々とタッチ&ゴーを繰り返すのだ。
 その騒音たるやガード下の音と比べようもない。基地のある町の住民がいかに精神的な負担を強いられているか、想像を絶する。安全性を配慮して、岩国基地では滑走路を瀬戸内海を埋め立てて沖合いに出して街の上で旋回しないようにしているが、少しでも操縦を誤れば速度の速いジェット戦闘機のことだ。一瞬にして市民を巻き込む事故が起きてもおかしくない。

 そうした騒音公害と危険性をなくすには「馬毛島」は格好の米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)地だ。鹿児島県知事に就任した三反園氏が馬毛島購入に尽力しているニュースは米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)を受け入れている基地周辺住民にとっては朗報だ。
 馬毛島は民間航空機のパイロット養成実地訓練地として使用してきた。長い滑走路が島の中央を縦断していて、ボーイング旅客機の発着が可能だ。当然米軍戦闘機のタッチ&ゴーなら十分の施設がある。

 出来ることなら普天間基地の移設先を「馬毛島」として、辺野古沖移設を中止して頂きたい。鹿児島県が購入するにしても、国も運用経費を負担することによって鹿児島県の負担を軽減すべきだ。
 そして「最低でも県外」を主張した鳩山首相の意思を実現して、沖縄の基地負担を軽減すべきだ。島なら基地が移転しても地域住民の危険性が増すことはない。同時に米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の管理・警護としても役立つではないだろうか。

 東シナ海の島嶼防衛に馬毛島に米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)基地が出来れば役に立つ。いつでも馬毛島が航空部隊の基地として機能する。同時に米軍による地域住民への暴行などの事件は軽減できるだろう。良いこと尽くめの「馬毛島購入」をどうして鳩役政権当時の日本政府は検討しなかったのだろうか。
 もしかすると、辺野古沖ありきで動き出した基地移設計画を官僚たちが嫌ったからではなかっただろうか。そうだとしたら首相の意向よりも官僚たちの都合が優先されたことになる。国に巣食う白アリたちは時の首相を辞任に追いやってでも、自分たちの都合を優先させた、としたら由々しき問題だ。その禍根は今も尾を引いていることを、官僚たちは自責の念をもって認識して頂きたい。


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