「女性目線」で政治を、とは何を惚けているのか。

 蓮舫氏が民進党代表に選ばれた様々な理由が各紙に載っていたが、それらを集約すると「女性目線」ということのようだ。町内会の掃除当番を決めるのでもあるまいに、国政に「女性」だの『男性』だの何の関係もない。
 様々な利害関係の絡む国の政党代表なら、彼女がどんな勢力の代弁者なのか、ということが問題なだけだ。その依って立つ立場を明快にしないで、単にファッションのように時々の気の利いた文言を散りばめた演説だけしていれば良い、というものではない。

 蓮舫氏には残念ながら自民党と対峙する勢力の一翼を担う、という明確な哲学も信念もないように見える。野田一派の一員ということからも分るように、彼女の立場は「第二自民党」だ。
 消費税の5%減税や、子ども手当の復活や最低一律年金の復活、さらには緩和され過ぎた派遣業法や労働法の再構築といった国民多数の生活再建といった政治的立場を望むのは到底無理だ。

 何度もこのブログで書いたように、世界はグローバリズムと行き過ぎたグローバリズムに対する反動とが激しく対立している。グローバリズムを推進しているのは国境が不要な多国籍企業や投機家などだ。彼らにとって国民生活も国の文化や歴史や伝統といったものは関係ない。利益最優先のハゲ鷹たちの意に従う政治家を操ることだけを考えていた。
 しかし国民多数がグローバリズムのマヤカシに気づいて国家とは何か、国民とは何かを問い始めた。その結果の一つが英国のEU離脱であり、米国のトランプ現象だ。しかし日本の安倍自公政権はいまだに周回遅れのグローバリズムに邁進して、国民多数を貧困化している。

 そうした世界潮流の構図すら、蓮舫氏は理解していないようだ。なぜなら野田一派はTPP推進しているし、消費増税を推進しているからだ。そんな代表が舵を取る民進党に一体何を期待しろというのだろうか。一日も早い蓮舫代表の退陣を就任した当日に願った。


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