脱原発を進めよ。

<任期満了に伴う新潟県知事選(29日告示、10月16日投開票)で、新人の医師、米山隆一氏(49)が23日、出馬表明し、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働が論戦のテーマになりそうだ。東電や国に厳しいスタンスの泉田裕彦知事(54)が8月、地元紙の県政批判を理由に4選出馬を撤回。候補予定者は自民、公明推薦の森民夫・前長岡市長(67)だけだったが、泉田路線を引き継ぐという米山氏の参入で「議論が深まる」との声も上がる>(以上「毎日新聞」より引用)

 放射能漏えい事故を起こす可能性のある原発を再稼働させてはならない。原発が絶対に事故を起こさないことはないし、今後起こるすべての自然災害が想定した範囲を越えない、という保証はない。
 他の事故なら影響範囲は限定的で、その影響する時間も極めて限定的だ。私たちの世代でカタの付く範囲内に収まるもので、私たちの負担によりカタが付けられるものだ。しかし原発事故の場合は想像を絶する負担を私たちだけでなく、子々孫々に残すことになる。

 これほど無責任な「事業」があるだろうか。本来想定していた耐用年数40年に達するや、「まだまだ大丈夫だ」と勝手に判断して60年まで「安全だ」と運転期間を延長する、とは常軌を逸している。そうした判断をする原子力規制(推進)委員会がどれほど公正な判断を下せるというのだろうか。
 原子力行政で政府や官僚は信用ならない、ということは福一原発で実証済みだ。原発運転で想定した防災に関して彼らの想定に「穴」があったことにより放射能漏洩事故を引き起こした。いかなる言い訳も利かない深刻な事故だ。福一原発事故を以て、全国すべての原発を廃炉にすべきが順当なモノの考え方だ。

 そして放射性廃棄物の処分に関して、国際機関を設置して世界各国の放射性廃棄物を集中管理すべきとの提唱を日本政府は国際的な原子力機関に行うべきだ。放射性廃棄物を戦闘地域にばら撒く「劣化ウラン弾」の製造などの使用を禁じ、耐用年数を経過した核兵器の廃棄後に抜き取った核の廃棄処分場として国際的な管理を行うべきだ。
 後世の人類に現生の愚かな人類の作為のツケを最小限に限定し、すべての人類に解り易い場所で管理するために国際機関を永遠に維持しなければならない。

 新潟県で原発を再稼働する、という愚かなことを目論む勢力がこの国に未だに存在していることに驚く。安倍自公政権も馬鹿げた原子力行政に舵を切って再稼働を次々と申請していることに驚く。
 深刻な放射能被爆の地域を生じせしめて、今後百年単位で封鎖しなければならない事態を招来したにも拘らず、それらこりもせず際角を目論むとは、何も学習しない人たちだ。確かに原発を廃棄するのは原発に関わる人たちにとって職を失うことになるが、再生エネルギー開発を推進する人材に転換すれば良い。

 そもそも核兵器を投下された日本で原発をすべきではなかった。放射能被爆の悲惨さを日本国民は認識しているはずではないだろうか。その日本国民が核を燃料とした「平和」利用という美名で覆い隠して、放射能被爆する危険性を絶えず伴う原発を選択すべきではなかった。そうした深刻な反省に立って、日本国民は原発を拒否すべきだ。新潟で脱原発候補が勝利することは首都圏を含む日本を放射能被爆から救う第一歩だ。


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