自動点灯よりも「アイサイト」を義務化すべきだ。

<国土交通省は、暗くなると車のヘッドライトが自動で点灯する「オートライト」の搭載を、2020年4月以降に売り出される新型車からメーカーに義務づけることを決めた。日没前後の「薄暮」の時間帯に多発する高齢の歩行者らの事故を減らす狙い。10月に、道路運送車両法に基づく車の保安基準を改正する方針だ。

 オートライトは、車に搭載されたセンサーが明るさを感知し、自動で点灯、消灯をするもの。日本自動車連盟(JAF)の調査によると、国内ではすでに約3割(14年8月時点)の車にオートライトが搭載されている。ただこれらはドライバーが手動で点灯・消灯を選択もできる。新基準では、昼間や停車中は手動で点灯・消灯できるが、夜間走行中は強制的に自動点灯され、自分で消すことはできなくなる。これにより、暗くて視界が悪くなっているのに、ドライバーが「まだよく見える」と思い込み、点灯が遅れて事故につながるのを防ぐ狙いがある>(以上「朝日新聞」より引用)

 このブログで自動車メーカーは自動運転車の開発をせよ、と提言してから数年たって、やっと各メーカーは本腰を入れて自動運転車の技術開発をしているようだ。自動車事故を無くすには感情や機能的にバラツキのある人間がスピードや操舵の全権を握って1トンを超える鉄の塊を疾走させ運転するのは狂気の沙汰だ。
 性善説に立って自動車運転を「免許」制にして運用しているが、飲酒運転や急性疾病により走行中にコントロールできなくなる事案が多々発生している。人間に全権を委託して鉄の塊を歩行者と混交した道路を疾走させるのは危険極まりない。

 国交省が高齢者の事故が薄明期に集中していることから、自動点灯を義務付けるのは一歩前進だ。しかし技術的に開発済みの「アイサイト」(「アイサイト」はスバルの商品名だが)が存在しているのだから、自動停止装置の設置を義務付けるべきではないだろうか。それほど大掛かりな製造上の変更があるとは思えない。
 自動車を製造する企業は自動車を利用する者の安全や道路歩行者の安全などを最大限確保すべき企業努力する「義務」がある。工業製品として利用者やその工業製品の仕様上で人が傷ついたり死亡するなどといった異常事態が常態化している狂気を認識すべきだ。

 これが洗濯機や冷蔵庫などで使用者や家族が年間4千人も死亡しているなら、製造者責任により企業が破産するほどの訴訟を抱えているだろう。自動車でなく、鉄道や航空機などによりそれほどの死傷者が毎年出ていたなら、運行の是非を巡った世論が沸き上がっているだろう。
 自動運転技術が確立されるまで「アイサイト」の設置を義務付けるべきだ。


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