日本の防衛で駐留米軍を当てにしてはならない。

 米軍は米国の利権確保や世界戦略のために存在する。間違っても日本の防衛のために存在するのではない。東西冷戦時代には日本の軍事的脅威は旧ソ連で米国の脅威と一致していた。
 しかし東西冷戦終息後は米国の世界戦略と日本の防衛と合致しなくなった。その最たるものが南シナ海の中国海洋進出だ。米国は偵察衛星で中国がサンゴ礁を埋め立てていた事実を早い段階から把握していたはずだ。しかし米国は埋め立てが終わって軍事基地の建設が済む段階まで騒ぎ立てなかった。

 そして軍事基地として様々な施設が建設されてから騒ぎ始めた。米国にとってフィリピンやベトナムが困るよりも、南シナ海が平和の海で米国をそれらの諸国が必要としない方が困る。だから中国がやりたい放題に南シナ海で振舞わせて、決定的にフィリピンやベトナムが中国と対立するのを待って顔を出してきた。
 そうすれば米国は経済支援や軍事支援などのコストをかけることなく、それらの諸国を味方に引き入れられ、更には中古の武器・弾薬を売りつけることもできて一石二鳥だ。

 米国は日本の再軍備を恐れている。世界で米国と正規軍で戦いを挑んだ国は日本だけだ。それも当時としては最新戦略兵器の空母と艦載機を複数所有していたのは米国と日本だけだった。
 だから戦後米国は日本を極東裁判史観で箍をはめ、軍事的占領をサンフランシスコ条約締結後も続けている。首都圏の米軍の展開はとても独立国家とはいいがたい。軍事的な力関係を見る限りでは、日本は米国による被占領国家だ。

 日本国民が米国を頼りにしている限り、米国は安泰だ。だから北朝鮮が核開発しようと米国はイラクのように侵攻しなかった。ただミサイル開発に到って、米国の防衛を脅かし始めたため慌ててミサイル防衛(米国本土の防衛のためだが)を韓国や日本に求め始めた。
 米国が日本の防衛のために米軍を日本に駐留させている、というのは嘘だ。あくまでも米国による日本の締め付けに他ならない。そのジャパンハンドラーたちの策動により田中角栄氏は葬られたし、小沢一郎氏もその手先となった検察官量とマスメディアによって首相となる地位から追放された。

 そして今、米国ポチの安倍自公政権とその仲間たち(民進党や維新の党など)によって盤石の政治地盤を築いている。今ほど日本が危ない時はない。
 中国は米国との陽動作戦として、あわよくば尖閣諸島を手に入れようとしている。日本を守るのは日本国民だけだ。そうした当たり前のことを認識する必要がある。


このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。