寝言は寝てから言え、「未来チャレンジ内閣」とは笑止千万だ。

 内閣改造のキャッチフレーズが「未来チャレンジ内閣」だという。前回が「一億総活躍社会」だった。その舌の根も乾かないうちに、次々とスローガンを打ち出すとは四ほど優秀なコピーライターを雇っているのだろう。
 しかし実態が伴わなければ世間では「嘘つき」と呼ばれる。安倍氏は「日本を取り戻す」といい「まっすぐ景気回復」といい、「TPP絶対反対」といってきた。それらはすべて反故になり、安倍自公政権の成果はスローガンの使い捨てだけでしかない。

「未来チャレンジ内閣」とは笑止千万だ。若者の支援策は何もなく、子育て支援策も何もなく、老人たちに対しても社会保障を削ってきただけだ。
 社会保障を充実するという約束で消費増税8%を実施したはずだが、10%にしなければプライマリーバランスが取れず財政規律が持たないという。しかしプライマリーバランスが必要なのは国民の方であって、財務省が管理している国庫ではない。

 富裕層に課税を重くし、法人税を本来に戻せば消費税を10%にする必要はない。最低でも消費増税永久凍結をなぜ打ち出さないのだろうか。むしろ5%に戻すべきではないだろうか。
 景気回復と増税とは卵と鶏の話のようだが、間違いなく鶏たる国民所得を増加させないで総需要増はあり得ない。税収たる卵はまず鶏を太らせなければ何も始まらない、というのはいかに愚かな安倍氏でもこの四年近い政権運営で分かったはずではないだろうか。

 それでも解らなければ何年やっても無駄なだけだ。二階氏などの「側近」議員が早くも二期六年と規定されている総裁任期を定めた党規を変えようと早歌を歌っているようだ。どこにでも権力者にゴマを擦る茶坊主のような人物はいるもののようだ。
 国民を騙してきたスローガン政治の最たるものアベノミクスは破綻して久しい。日銀も市中買い入れ国債は底をつきそうだ。打つ手がなくなった黒田日銀総裁はどうやって愚かな首相を支え続けるつもりだろうか。

 米国の1%のご機嫌伺に終始してきた安倍自公政権もいよいよドン詰まりが近くなっている。真水が6兆円程度の経済対策をベーキングパウダーで28兆円に膨らませたが、中身のない政策はアッという間に弾けて消えてしまうだろう。
「若者に夢を、老人に安心を」与えるのが「国民の生活が第一」の政治だ。そうした政策が皆無なのに、未来チャレンジとは笑止千万だ。


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