ミサイル早期警戒システムが作動しなかったことを重く見るべきだ。

<北朝鮮は3日、弾道ミサイル1発を西部から東岸沖に向け発射した。日本の防衛省によれば、弾道ミサイルは秋田県男鹿半島沖の西方250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられている。

 北朝鮮の弾道ミサイルの弾頭部分が、日本のEEZ内に着水したのは初めて。先端を覆うカバーなどの部品は、1998年に太平洋、2009年に日本海のEEZに落ちたことがある。

 安倍晋三首相は3日、北朝鮮の弾道ミサイル発射について「日本の安全保障上の重大な脅威で、許しがたい暴挙」と非難した上で、米国・韓国と連携し毅然(きぜん)と対応すると述べた>(以上「朝日新聞」より引用)

 安倍氏は口先では強気のタカ派的発言を繰り返しているが、北朝鮮の弾道ミサイルに対して「ミサイル早期警戒システム」が発動していなかった事実をいかに説明するのだろうか。防衛の専門家は「事前に発射するという情報がなかったので警戒システムが作動しなかったのだろう」などと能天気なバカ発言をしている。
 北朝鮮のみならずどの国であれ、日本に奇襲攻撃を仕掛けるなら事前に通告もなく首都圏に核弾頭を搭載したミサイルを撃ち込むだろう。それが戦争というものだ。しかし日本は「ミサイル発射の事前通告」がなければミサイルを補足できない、というのなら丸裸も同然ではないか。

 中国や北朝鮮から米国本土へ撃ち込まれるミサイルを補足するサーズの段階ではなく、日本に撃ち込まれるミサイル防衛網が現実として動かなければ日本国民の地ための防衛を防衛省はいかに考えているのだろうか。
 秋田県沖260キロという極めて本土に近い日本海に落下したミサイルはほんの数秒飛翔を続けていれば日本本土に落下していた。落下位置から50キロの至近距離に日本漁船がいたことも確認されている。本土防衛のために海外へ出掛けて米軍の露払いをするどころではないだろう。安倍氏は周辺事態法の拡大などと何を余裕コイテいるというのだろうか。

 迎撃ミサイルの一発でも発射して、北朝鮮のミサイルを撃破していれば何もこんなに怒り心頭でブログを書く必要はない。しかし一発も迎撃ミサイルを発射していないどころか、日本政府は北朝鮮のミサイルが日本の排他的経済水域に落下してから北朝鮮によるミサイル発射を認識したという。
 これでは日本国民の安全は守れない。日本の偵察衛星はいったい何を補足し、何を観察しているのだろうか。確かにトレーラーに積載した移動式ミサイルだったようだから、補足するのは極めて困難だったかもしれない。しかし、それでも日本国民の命を守るためなら100%補足しなければならない。

 防衛大臣に安倍氏お気に入りの女性が就任したようだが、彼女は一体いかなるコメントを発するのだろうか。そして防衛省の体たらくに関して、いかなる認識を持つのだろうか。タカ派の女という前触れだが、威勢が良いだけでは困る。実利的に安全を確保して戴かなければ、自衛隊はオモチャの兵隊ということになる。米国の戦争ごっこに加わると息巻いている場合ではないだろう。


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