米国のダブルスタンダードと安倍自公政権の「戦争法」。

<国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長は6日の記者会見で、北朝鮮・寧辺にある核施設の人工衛星画像を分析した結果として、核燃料の再処理活動を示唆する動きが見られたと明らかにした。
 
 IAEA報道官は、現地に査察官がおらず、確定的なことは言えないとしつつ、「使用済み燃料の再処理を行っていることはあり得る」と指摘した。米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院の米韓研究所は5月31日、寧辺の人工衛星画像を基に、核兵器製造に必要なプルトニウム抽出の兆候があると指摘していた。
 天野氏は5000キロワット黒鉛減速炉の再稼働やウラン濃縮施設の拡張の兆候も捉えられたと述べた>(以上「時事通信」より引用)

 北朝鮮が大量破壊兵器を所有し、さらに核開発にまい進している事実に対して、米国は制裁を課しているというものの実際は何もしていないのと同じだ。何度も例に引き出して悪いが、フセインのイラクに対しては「大量破壊兵器があるという嫌疑」だけで軍事侵攻し、フセインをリンチ同然に米国の傀儡政権下の裁判で処刑してしまった。
 北朝鮮は明確に大量破壊兵器を所有し、さらに開発を続けているのは明確だ。それに対して米国は手を拱いているだけで実質は傍観しているだけで何もしていない。日本の隣国の核武装化が日本に対してどれほど大きな脅威か、日本を守るという米国は核兵器が日本に行使されるまで、北朝鮮に直接的な軍事制裁を課さないというのだろうか。

 米国は日本にとって役立たずの用心棒だというしかない。そもそも日米安保条約は日本国内の軍事基地を米軍が格安に自由に使用するためのものでしかない。日本はは東西対立のロシアと中国に対峙する最前線に位置し、日本に軍事基地を置くのがどれほど米国本土防衛に寄与して来たかを考えれば明らかだ。
 米国に日本を防衛する意思はない。ただ米国を防衛する強い意志はある。だから日本国内に米軍基地をおいているだけだ。それを日本政府と日本国民は「頼りになる米軍」と絶賛して来ただけだ。勘違いも甚だしい。

 さらに安倍自公政権は勘違いの延長線を引き伸ばして憲法違反の「戦争法」まで作り、米国に自衛隊をプレゼントするという。シコメの深情け、という言葉があるが、安倍自公政権の深情け、というべきだろうか。
 しかし安倍自公政権の隷米政策により日本の安全は確実に毀損されている。中東で展開されている米国の戦争に日本が積極的に関与していくという馬鹿げた行為により、日本と日本国民がイスラムのテロの標的になるという、日本の安全とは真逆の政策に邁進するというパラドックスに日本国民が巻き込まれる損失を日本国民は明確に認識すべきだ。しかも、それは日本の国益に少しも寄与しないどころか、イラクの石油権益を放棄するという愚かなオマケ付きだった。

 なぜ米国は北朝鮮に軍事侵攻しないのだろうか。花火でも打ち上げる感覚で中距離ミサイルを発射実験している国がマトモな平和国家だといえるだろうか。たまたま発射実験が失敗しているから救われているが、ことごとく成功していたら米国も穏やかではいられないだろう。
 しかし日本にとっては中距離弾道ミサイルは関係ない。北朝鮮の短距離ミサイルで日本全土は射程に入っているし、それらは成功していつでも発射できる。日々危険な状況に日本が置かれていることを日本国民は認識すべきだ。さらなる北朝鮮の核開発を世界が傍観するのを日本政府も「遺憾の意」を表明して傍観するだけなのだろうか。安倍自公政権の「戦争法」による防衛とは日本と日本国民の安全のためではなく、米国と米国民の防衛という意味なのだろうか。


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