「この道を。力強く、前へ」とは「どの道を」どこへ向かって力強く行くのか。

 参議院選挙の自民党のキャッチ・コピー「この道を。力強く、前へ」とは一体どういうことなのだろうか。そもそも「この道」とはどの道だろうか。「戦争」への道なのか、「格差拡大」の道なのか、それとも「貧困化」への道なのか。
 安倍自公政権の間、景気は一向に回復しないし国民の貧困化は進んでいる。しかも憲法違反の「戦争法」まで強行して、安倍自公政権の進む道は戦争と貧困化という国民の望まない方角でしかなかった。それがいきなり改善される方へ方向転換されるというのだろうか。

 安倍氏は事ある毎に「失業率は改善され、有効求人率は1を上回っている」と胸を張るが、安倍自公政権の間に正規社員は数十万人も減少し、非正規とパートが70万人増えただけだ。しかし安倍氏の感覚ではパート主婦の月額収入が50万円だというのだから、彼は裸の王様そのものだ。
 消費税を福祉目的税とする、というのには反対だ。それなら現行の消費税の税収すべてを福祉目的税とすべきではないだろうか。今までは今まで、これからの増税分は福祉目的税だ、というのでは合理的な説明ができないし、税制の整合性が保てない。

 財務官僚が「安定的な財源」として間接税の「消費税」に着目して、内閣をいくつか潰して執念の末に導入した悲願の税だ。それを厚生官僚に手渡すような真似は決してしない。
 法人税は今後20%台に引き下げるというのなら、そうした企業の内部留保増大を促すだけの事をするよりは、個人消費を増大させる景気回復効果の高い消費税減税の方がどんなに国民のためになるだろうか。そうした検討もなく、安倍氏は消費増税を二年半だけ延期するという「猫だまし」で国民の目先を晦まして参議院選挙を乗り切ろうとしている。

 今回の参議院選挙は中身のないアベノミクスはいうに及ばず、「戦争法」と憲法違反内閣の是非を問う選挙でなければならない。日本の立憲主義と日本国民の命が危ない。夏の参議院選挙はそうした「道」へ爆走する安倍自公内閣を止める選挙だ。


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