荒廃農地を復活させる政策を講じよ。

<調査は26年1月から12月までの間に実施した。
 荒廃農地は全国で約27万6000haとなった。前年より3000ha増加した。
 このうち再生利用可能な荒廃農地は前年より6000ha減り13万2000haとなった。このうち農用地区域では7万5000haで、同3000ha減った。
 一方、再生利用が困難と見込まれる荒廃農地は同9000ha増加し14万4000haとなった。このうち農用地区域では5万4000haで同3000ha増えた。
 この1年で再生利用された面積は1万ha。このうち農用地区域は7000haを占める>(以上「農協新聞」より引用)

 27万6000haとは1㎢=100haだから2,760㎢となり2,187㎢の東京23区よりも広いことになる。日本の狭い国土で東京23区よりも広い耕作地だった農地が荒廃農地として放置されているのは由々しき問題だ。
 それは農業生産地が放棄されている、という認識だけでは不十分で、災害防止の観点からも再考されるべきだ。圃場が天然のダムとして豪雨時に一時雨水を貯める役割を果たしていることは知られている。しかし荒廃農地になると灌漑施設も放置されて役立たなくなり、降り注いだ雨水はそのまま川へと流れだす。

 荒廃農地はそのまま山林の荒廃にも及ぶ。数十年も手つかずの山林が荒廃している景色を見るのは心が痛む。私の暮らしている温暖な地域は竹林が繁茂して、全山竹林というのも珍しくない。
 かつては筍を食したり、建築材や竹細工として使われたりしていた竹が放置され、繁茂するままに放置された結果、竹が密生して使い物にならない細い竹がビッシリと密生し、杉林は勿論のこと雑木林も駆逐され、地味はやせ細り、少しの雨でも地表が崩壊するようになっている。

 人が棲まなくなると家屋がたちまち荒廃するように、農地も山林も原野や原生に帰ってしまう。人が暮らしていてこそ自然は適正な状態を保つことが出来る。
 まずは荒廃農地を政府は再び耕作地に戻すべく、直ちに減反政策をやめるべきだ。TPP参加など論外で、国土と農地と食糧を守るべく、政府は真剣に荒廃農地対策を始めるべきだ。


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