ツタヤ図書館建設に市民の賛否を問う直接請求活動に貸館を拒否した周南総合庁舎民生局。

 周南市でもツタヤ図書館が新しく建設される駅ビルの大部分を占める構想が進んでいる。平成25年11月に市とCCCが「連携」して図書館建設を行う契約の締結をして、着々と進んでいるのに対して、市民団体が「市民のための図書館建設を」と訴えてツタヤ図書館の是非を問う住民投票条例の制定を求める署名運動に取り掛かろうとしている。
 その初っ端として、市民講演会を開催してこの10月4日に住民投票を実施して「ツタヤ図書館計画の撤回」が住民多数で決めた「小牧の図書館建設を考える会」の共同代表の一人を講師として呼んで話を聞くことにした。その会場として周南総合庁舎(山口県の出先機関)の多目的ホール「桜ホール」を借りて開催することにした。

 今月25日の午後に、小牧市から市民活動の共同代表のお方を講師に呼んで話を聞く会を開催する、と講演会の内容を説明して滞りなく「貸館手続き」を済ませていたところ、28日の昼になって「桜ホール」を貸せないとの電話が周南総合庁舎県民局長からあった。
 電話で了解することはできないから、文書で貸館できない理由を付したものを出すように要請して、そのように取り計らった。その文書によると「住民直接請求」は政治活動だから、というのが貸館できない理由だという。

 地方自治法に定められている住民投票条例制定を求める署名活動を行うために学習する市民講演会が政治活動だというのなら、行政当局に対するすべての活動は「政治活動」となり、山口県は県所有のホールなどの「貸館」を拒否するというのだろうか。
 民主主義の原則として「住民自治」が基本であり、それを担保する直接請求権を認める法律が制定されているにも拘らず、山口県周南総合庁舎県民局長はそうした活動を「政治活動」と決めつけて排除する。

 ちなみにツタヤ図書館は全国的に問題が噴出して、周南市でも新駅ビル三階建て4500㎡のうち4000㎡を占め、建設費も付属する三階建ての駐車場100大規模の建設費や付帯工事費などは詳らかになっていない段階で25億円かかり、完成後には指定管理者として年間二億円前後の管理料を支払うものと予測される。(1500㎡の武雄図書館の年間指定管理料が1億1千万円だから、床面積が二倍以上の周南市の場合は2億円を超えるものと予測される)。
 しかも徳山駅から800mの場所に中央図書館があって、新駅ビルのツタヤ図書館が「図書館」として必要なものか疑問のあるところだ。そうした市民感情からツタヤ図書館建設計画の白紙の是非を問う住民投票条例制定請求運動が起こるのも自然な成り行きだ。市民運動に水を差す周南総合庁舎県民局の「貸館禁止」に対する山口県知事の見解を問うべく市民団体は抗議文を出したようだ。


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