味噌も糞も一緒にする議論だ。

 麻生氏の軽口が止まらない。記者相手に中国の脅威をことさら煽り立てるように「尖閣諸島に中国艦船がやって来ているし、小笠原沖の領海内にも中国船が押し寄せて赤珊瑚を取りまくった」とダミ声で喋っていた。
 しかし尖閣諸島沖の領海内に中国艦船がやって来るのに対処すべきは海上保安庁の仕事だ。同様に、小笠原諸島の領海内に中国船が押し寄せたのに対処すべきも海上保安庁の任務だ。決して自衛艦が出撃して対峙するような話ではない。

 中国の脅威を論うのなら、なぜ米国の脅威を論わないのだろうか。現に米軍は先の大戦以来日本の基地に我が物顔に駐留したままだ。日米地位協定という不平等条約も放置されたままだ。日本列島上の空域も米空軍優先となったまま日本に解放されていない。
 さらにTPPで日本の社会制度から社会保障制度まで米国の「商売」に取り込もうとしている。安倍自公政権に狂気じみた違憲「戦争法案」を強行させているのも米国のジャパンハンドラーたちの仕業だろう。そして麻生氏が取り上げた近隣諸国の日本に対する脅威も、米国政府の差し金ではないかと疑わざるを得ない。それが証拠に習近平氏はオバマ氏に「太平洋を東西で分け取りしようではないか」と云わしめたではないか。米国は中国政府に舐められている。

 そんな役立たずの用心棒に日本は縋りついて自衛隊まで差し出そうとしている。米国に忠実な安倍自公政権は日本国憲法なぞ、米国の都合に従って紙屑のように丸めて屑籠へ放り投げてしまった。
 立場を替えれば米国も中国と似た者同士だ。どちらも世界に覇権をうち立てようとしている。そもそも国家の成り立ちの途上で、米国も中国も原住民や少数民族を虐殺した歴史を持つ。

 麻生氏は中国の脅威を論った。なぜ米国の実際に日本を支配している「脅威」を論わないのだろうか。米国は主導して先の大戦の「戦争犯罪人」を仕立て上げて、日本の指導者を絞首刑に処した。彼らの国の悪逆非道な「市民大虐殺」首謀者たちの罪は一切問わないのに対してだ。これほど不平等な戦後処理があっただろうか。
 米国は戦後処理を名目に日本国民を虐殺した。が、中共政府はまだ日本国民を虐殺していない。現在のところ、どっちが日本にとってより危険か、事実関係だけから見れば明らかではないだろうか。


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