自立支援型のロボット開発を望む。
<身に着けると体の動きを後押ししてくれる装着型ロボット「HAL」で知られるベンチャー企業「サイバーダイン」(茨城県つくば市)の工場の起工式が12日、郡山市横塚で行われ、山海嘉之社長や内堀知事、品川万里市長らが出席した。
同社によると、工場は鉄筋4階で延べ床面積は3280平方メートル。足が弱った人向けや重いものを持ち上げる作業支援用のロボットなどを生産する。来年3月末の操業開始を目指している。
式典では、出席者がロボットを身に着けてくわ入れを行った。内堀知事は「着用しやすいし、デザインも素晴らしい。医療、介護、建設、物流など様々な分野で働きやすくなるロボットの生産拠点となることを期待している」と話した>(以上「読売新聞」引用)
装着型ロボットは介護者や工場労働者の肉体的な支援を行うものとして大いに期待されている。それがいよいよ工場生産される段階に達したことは介護者にとって朗報といえるだろう。
介護そのものをロボット化は困難だが、介護者が日々負担に感じている被介護者の持ち上げなどで腰や膝や肩を痛めるのを常としている。「職業病」として諦めて離職原因の大きな要因にもなっている。
装着型のロボットをさらに進化させて「自立型」ロボットの開発は出来ないのだろうか。装着することにより下肢が弱っている人が自分で歩けるようになる装置が開発できるならどれほどの人が生活の質を向上させることが出来るだろうか。
下肢への神経がマヒしている人が自律するのはES細胞による神経細胞移植の実現を待つしかないが、老化等により下肢が弱っている人は足を動かす能力そのものは残っている。ただ筋力が衰えて歩けなくなっている。そうした人に再び歩けるような補助なり支援がロボット装着により出来るなら朗報だ。
そうした装置は散歩するためでというよりも便器に座って自分で排便するための支援だけでも大きい。人は誇りある生きものだ。人として尊厳を保つのは精神生活において大きな要素を占める。這ってでもトイレへ行くが、そこから立ち上がれずに介護者を呼ぶ被介護者は全国にたくさんいる。そうした人を介護・支援する装着型のロボットがあるだけでも生活の質の向上に資するところは大きいだろう。
車椅子で生活していてトイレへ自分で行けるなら、そこから腕を通して便器に座るようにリフトするクレーンがあれば自分で便器に座って排便できるようになるだろう。それだけでも被介護者の人としての誇りがどれほど保てるか、想像しただけでも大きいと思われる。
出来るだけ人は自立して生活したいと願っている。出来るだけ他人の世話にならないで人生を全うしたいと思っている。
腕の筋力が落ちた人にも、上半身に装着して食事などの支援型ロボットがあれば助かる人も多いだろう。介護現場が過酷な労働環境だということを官僚や政治家たちは理解すべきだ。そして介護者の支援だけではなく、被介護者の自立生活を支援するロボット開発も推奨すべきだ。人はいつなんどき介護される立場になるか解らない。明日は我が身と考えて各種支援ロボットの早急な開発を望む。
同社によると、工場は鉄筋4階で延べ床面積は3280平方メートル。足が弱った人向けや重いものを持ち上げる作業支援用のロボットなどを生産する。来年3月末の操業開始を目指している。
式典では、出席者がロボットを身に着けてくわ入れを行った。内堀知事は「着用しやすいし、デザインも素晴らしい。医療、介護、建設、物流など様々な分野で働きやすくなるロボットの生産拠点となることを期待している」と話した>(以上「読売新聞」引用)
装着型ロボットは介護者や工場労働者の肉体的な支援を行うものとして大いに期待されている。それがいよいよ工場生産される段階に達したことは介護者にとって朗報といえるだろう。
介護そのものをロボット化は困難だが、介護者が日々負担に感じている被介護者の持ち上げなどで腰や膝や肩を痛めるのを常としている。「職業病」として諦めて離職原因の大きな要因にもなっている。
装着型のロボットをさらに進化させて「自立型」ロボットの開発は出来ないのだろうか。装着することにより下肢が弱っている人が自分で歩けるようになる装置が開発できるならどれほどの人が生活の質を向上させることが出来るだろうか。
下肢への神経がマヒしている人が自律するのはES細胞による神経細胞移植の実現を待つしかないが、老化等により下肢が弱っている人は足を動かす能力そのものは残っている。ただ筋力が衰えて歩けなくなっている。そうした人に再び歩けるような補助なり支援がロボット装着により出来るなら朗報だ。
そうした装置は散歩するためでというよりも便器に座って自分で排便するための支援だけでも大きい。人は誇りある生きものだ。人として尊厳を保つのは精神生活において大きな要素を占める。這ってでもトイレへ行くが、そこから立ち上がれずに介護者を呼ぶ被介護者は全国にたくさんいる。そうした人を介護・支援する装着型のロボットがあるだけでも生活の質の向上に資するところは大きいだろう。
車椅子で生活していてトイレへ自分で行けるなら、そこから腕を通して便器に座るようにリフトするクレーンがあれば自分で便器に座って排便できるようになるだろう。それだけでも被介護者の人としての誇りがどれほど保てるか、想像しただけでも大きいと思われる。
出来るだけ人は自立して生活したいと願っている。出来るだけ他人の世話にならないで人生を全うしたいと思っている。
腕の筋力が落ちた人にも、上半身に装着して食事などの支援型ロボットがあれば助かる人も多いだろう。介護現場が過酷な労働環境だということを官僚や政治家たちは理解すべきだ。そして介護者の支援だけではなく、被介護者の自立生活を支援するロボット開発も推奨すべきだ。人はいつなんどき介護される立場になるか解らない。明日は我が身と考えて各種支援ロボットの早急な開発を望む。