ドローン規制は必要か。

 ドローンがヒートアップしているようだ。いかにも新規術の飛行物体のようにマスメディアは取り上げて大騒ぎしているが、何のことはないラジコンヘリとどこが異なるというのだろうか。しかも飛行時間は十数分しかない、到って玩具のようなものでしかない。
 それはパラプレーンから派生した映像撮影飛行体の一種のように思える。パラプレーンとはエンジンにペラを付けた機材を担いで、パラシュートで飛行するものだが、そのパラプレーンに乗る人が撮影した映像が被写体の極めて近くを低空で飛行することから見る人を魅せた。

 その感覚に近いのがドローンで撮影した映像だ。手軽に撮影できることから15才のガキが身勝手な理屈を並べ立てて大人社会に尖って問題を起こしたが、テレビで何度も取り上げるようなことだろうか。
 その伝でいてけばgoogleのストリートビューもアウトだろう。いやそれだけではない、ゼンリンのマップも個人情報を勝手に掲載して商売しているではないか。ドローンとどこが異なるというのだろうか。

 パラプレーンが事故を起こした場合と比較して、ドローンの方が遥かに安全だろう。いつだったか、パラプレーンに乗った撮影者が高圧電線に宙ぶらりんとなってレスキューが出動したことがあった。それと比較してドローンなら何かに触れて墜落してとして、人にあたってどれほどの死傷事故になるというのだろうか。
 チンパンジーが小枝で撃墜させていた映像がテレビで放映されたことがあったが、人の断りなしに撮影しているのであればそうした妨害も想定内の事態と観念すべきだろう。それをも取り締まるというのならパパラッチをいかにして取り締まるというのだろうか。

 規制を設けたいのは官僚たちの希望だろう。何らかの資格取得を義務付ければ、それだけで官僚たちの天下り先が出来る。マスメディアがドローンで騒げば騒ぐほど官僚たちは舌なめずりしていることだろう。
 それならドローンは規制して、従来のラジコン飛行機は規制しないというのも変な話だ。当然一網打尽に規制して、官僚たちは天下り先にするつもりだ。ドローンといっても千差万別で、数千円のモノからGPSも内蔵した数十万円のものまであるという。本来ならそうした玩具と実用との隙間技術は日本の専売特許だった。それが仏国や米国に奪われるとは、硬直化した現代日本の官僚社会と関係がないとはいえないだろう。

 高々航続時間十数分の玩具にマスメディアがこれほど異常な反応を見せるのは官僚の差し金に違いない。安定度の大きさのヘリなら積載できるバッテリーも知れているし、構造からいってミサイル搭載も不可能だ。
 ドローンは所詮は玩具だ。楽しく遊べばよい。amazonが物流に利用するなどというのは洒落に過ぎない。どうやって宅配の確認を行うというのか。プライバシーの侵害を主張するのならgoogleのストリートビューやゼンリンの個人住宅情報の方をまず解決すべきだろう。そのほうが罪は大きいだろうと思うがいかがたろうか。


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