与党の憲法無視の海外派兵議論は「容認」に向けた出来の悪い猿芝居に過ぎない。

 公明党は「三条件」を歯止めとして自衛隊の海外派兵を決める恒久法の制定を容認する方針に転じたという。最初から分かっていたサル芝居の楽屋が見えてきたということだ。何が平和と福祉の党だ、チャンチャラ可笑しい。
 派兵要件の一つが「邦人救出」だが、公明党は現行の自衛隊は装備も訓練も十分ではない、としている。それなら装備も訓練も十分な米軍の特殊部隊は百戦百勝で部隊も米国人も誰も亡くなっていないとでもいうのだろうか。ウクライナ東部戦乱で親ロシア派に占拠された空港に突入した百人規模の米軍の特殊部隊が全滅したという情報があるが、その真偽について何も米軍が発表しないのはなぜだろうか。

 十分な装備と訓練された自衛隊員がいれば、他国の主権の及ぶ地域へ「邦人救出」を理由にして侵攻できる、というのがどれほど危険かご存知だろうか。戦前の帝国主義華やかなりし頃の欧米列強が「邦人保護のため」と称して軍を派遣し、その後の軍事侵略する際に最も頻繁に使った口実の一つだ。
 日本は本気で「国連主義」を捨てて、米国の三下奴になろうとしているのだろうか。これまでも米国のバシリのような扱いに甘んじていたが、日本国憲法を盾に「サイフ」役に留まってきた。それがついに「歯止め」を外すのに、公明党は「三条件を歯止めにする」などと意味不明な発言をしている。実際に現地に装備をした自衛隊が理由は何であれ突入すれば、それは『交戦状態に陥れり』と国際的に見做されてしまうことが解らないのだろうか。限定的に済ます、ということが戦場で通用するとでも思っているのだろうか。

 国際紛争には必ず『国連の常任理事国』が関わっている。彼らは世界の安全保障を司る国連の最高機関の『常任理事国』だと大きな顔をしているが、やっていることは利権確保や他国侵攻などの夜盗の類と何等変わらないではないか。
 しかしそれでも、国際的な機関として『国連』しかないため、国連で話し合ったことに日本は従うことにしている。だが『国連』が世界平和に機能しないのなら新しい国際機関を「国連の常任理事国」抜きに構築すべきではないだろうか。そして「国連軍」の中核となって、日本は世界平和に責任を負うべきではないだろうか。戦後70年も『常任理事国』5ヶ国に世界平和を委ねて来て、戦火が止んだ期間が一年としてあっただろうか。

 世界平和に役立たずの国連に幻想を抱くのはやめよう。日本は『常任理事国』5ヶ国を除く200近い国々と連携を取って、新しい国際機関を構築しよう。そうした気宇壮大な議論がなぜ日本の国会で出ないのだろうか。
 5ヶ国が大きな顔をしていては世界平和は訪れない。ロシアが悪いとか中国が悪いとか犯人捜しをするのではなく、5ヶ国が「拒否権」を持つ現在の国連の在り方が間違っているのだ。それは戦後70年の世界史で証明されている。そうした戦乱の世界へ自衛隊を派遣する恒久法を制定しようとするとは、自公ともガキのような議論に現を抜かすバカな連中の集まりに過ぎない。日本国民こそがしっかりとして世界平和について考えようではないか。


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