政府は「河野談話」の追認をやめよ。

<中国共産党序列4位の兪正声・人民政治協商会議主席は19日、訪中している河野洋平元衆院議長と北京の人民大会堂で会談し「来年は抗日戦争勝利70周年だ。日本が歴史問題でどういう態度を取るか中国人民は注視している」と述べた。

 安倍晋三首相が戦後70年に出す予定の新たな首相談話に、歴代内閣の歴史認識を継承するように牽制(けんせい)した発言だ。

 兪氏は、習近平国家主席が南京大虐殺犠牲者の国家追悼日と定めた13日に行った演説について「中国の歴史認識に対する態度をはっきり示している」と述べ、日本政府に「正しい態度」で歴史に臨むよう求めた。

 河野氏は、習氏が虐殺の犠牲者数を30万人としたことを念頭に「若干、われわれの意見と食い違うものもある」と反論。ただ習氏が日中友好の必要性を訴えたことを受け「積極的に対日関係を改善させようとの意欲の表れだ」と語った>(以上「産経新聞」引用)

 河野洋平氏が自らなのかそれとも招待されてなのか、そしていかなる用件で中国を訪れているのか知らないが、中国要人が会談して執拗に「歴史認識」を日本政府に迫るのは卑怯というしかない。
 真に日本の歴史認識が誤っているというのなら、なぜ日本政府と日本の近代歴史学会に科学的な史料等を提示して「認識の是正」を正式に求めないのだろうか。自分たちに有利な発言や行動をしてきた連中を中国に呼び寄せて「会談」という手段を通して「日本の歴史認識」に問題があるかのような情報操作を執拗に繰り返すのはマトモとはいえない。

 もちろん、実在しない南京大虐殺や国内問題に過ぎない日本政府要人の靖国参拝を「歴史認識」だと問題化していること自体が問題だという認識を中京政府は持つべきだ。
 近年、中国内に「日本は戦争賠償や保証をしていない」という国民世論が湧き上がっているようだが、それこそ周恩来・田中角栄会談で決着したことだと、日本政府は先手を打って、戦後日中韓で合意し二国間条約として確認した事項の再確認と、戦後70年間に日本が果たした対中投資や経済無償・有償援助の累々たる歴史を中国民に知らしむることが必要だ。なぜなら、決して中共政府は中国民に日本政府と日本国民が対中援助をどれほど果たしてきていることを「学んで」いないからだ。

 そしてかつての誤った「認識」を表明した「村山談話」ゃ「河野談話」を日本政府は明確に一個人の『談話』として捨て去ることだ。そのためには首相就任者はその都度、繰り返し『談話』を発表すれば良い。そうすれば「村山談話」ゃ「河野談話」は歴史の彼方に消え去るだろう。
 個人的な『談話』を金科玉条でもあるかのように奉ることが間違いだ。たとえ首相在任中であろうと、たとえ官房長官であろうと、それは彼らがその立場にあった当時の「認識」に過ぎない。歴史を知らない、国際国家関係のありようを知らない、外交的に無知で稚拙な人物の『談話』に振り回されてはならない。

 米国大統領のオバマ氏がアフリカ西海岸諸国を訪問した際に「奴隷制度」を謝罪し、米国の罪を認める『談話』を発表しただろうか。歴史も何もご存じないのかオランダ国王は日本の「従軍慰安婦」を批判したが、オランダがインドネシア植民地時代に何をやったかをオランダ国王として自己批判する発言をしたとは寡聞にして知らない。
 それが国際的な国家関係のありようだ。明確な人権じゅうりん弥太国民の搾取が史料として存在していようと、欧米諸国はそれらを「なきが如く」無視して、未来志向の話だけをする。それが国家のありようだし、政府要人としてあるべき姿勢だ。過去を現代に持ち出すのは際限ない国民同士の反目を助長するだけの愚行だと、なぜ日本政府は毅然として無視しないのだろうか。

 「河野談話」は毅然として無視し、安倍氏は未来志向の「安倍談話」を発表すれば良い。彼が在任中はそれが日本外交の主張低音になることを相手国に察知させれば良いだけだ。
 相手国が「歴史認識」で何かを言って来れば、それは国民党政府としての発言なのか、と問い返せば良い。中共政府が成立したのは1948年で、終戦後だという「歴史」を覆してはならないし、対日戦勝70周年を中京政府が祝賀することすら筋違いだと日本政府は抗議すべきだ。


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