ロシアは何にでも嘴を挟むのを少しは慎んでは如何だろうか。

 北京で始まったAPEC太平洋地域自由貿易協定国際会議に集まった各国首脳がそれぞれの立場で駆け引きをしているようだ。その中でもロシアのプーチン大統領の発言は国際協調をもたらすものではなく、自己中心的なものでしかない。
��ロシアのプーチン大統領は6日までに、環太平洋連携協定(TPP)をめぐり「米国が自分の利益になる地域経済の協力体制をつくろうとしている」と述べ、米主導で進むアジア太平洋地域の通商ルールづくりに警戒感を示した。
 北京で今月10~11日に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席を前に中国メディアのインタビューに応じた。
 大統領は、同地域の主要国である中国とロシアの参加なしでは「効果的な貿易経済関係はまず築けないだろう」ともけん制。中国が意欲を見せるアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)構想を支持する考えを表明した>(以上<>内「共同通信」引用)

 そもそもロシアは太平洋地域の国なのだろうか。確かに版図はシベリアを通って太平洋岸に到っているが、むしろ欧州国家の一つではないだろうか。かつて強欲なロシア的発想で戦後のどさくさに紛れて旧日本兵や軍属を60万人もシベリアに抑留して劣悪な環境の下、シベリア開発に使役した。その成果が現在のシベリアの礎となったのではないか。
 しかしロシアは日本に対して一切の謝罪も賠償も行わず、未だに不法に占拠した北方四島をロシア領だと主張している。その強欲さと非人道的な態度には辟易させられる。そのロシアが非人道的に周辺諸国を軍事侵攻して併合した中共の中国と一緒になって太平洋諸国を牛耳ろうと試みるとは何という厚顔さだろうか。

 中国やロシアとはそうした国だということを決して忘れてはならない。同時に日本が同盟国だとして軍事的に頼っている米国もアーリア人特有の「軍事侵略」国家であることを忘れてはならない。
 TPPを進めるべく北京で日米両国は話し合うようだが、関税の完全撤廃には賛成できない。それは貿易面での国家主権の放棄に他ならないからだ。日本には日本独自の国内事情を考慮した貿易戦略がなければならない。それらのすべてを放棄するような、しかも「非関税障壁」という中身を検証していないブラックボックスを丸呑みするなどという愚策を選択してはならない。

 しかし米国を中心として太平洋諸国の貿易が進展してきたのは事実だし、そうした歴史と経緯を忘れてはならない。ロシアが中国と組んで太平洋貿易の新しい枠組みを構築しようなどと提唱して、一体何をしようというのだろうか。現に中国の200隻を超える漁船が大量に小笠原近海にやってきて、貴重な深海赤珊瑚を乱獲するなどという無法を働いているのに対して、中共政府は自国内で統治能力を喪失しているとしか思えない無力ぶりを露呈しているではないか。
 米国に対抗心を燃やす前に、自国民の躾をキチンとしてはどうだろうか。ロシアもウクライナでの無用な殺戮をやめ、他民族の領土に触手を伸ばすのをやめたらどうだろうか。それぞれが近隣諸国や他民族の立場を尊重することが今後世界の安定した秩序に寄与することだと認識すべきではないだろうか。


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