野田前首相は誰のために政治はあると考えるていのか。

 噴飯ものというか本末転倒も甚だしい議論を目にした。<民主党の野田佳彦前首相は8日、BS11の番組収録で、
消費税率10%への引き上げに関し「基本的には粛々と実行してほしい」と述べ、 予定通り来年10月に実施すべきだとの考えを示した。 野田氏は「経済が好転しないのに無理に突っ込むのは確かに危険だ」としながらも、
「できなければ時の政権の責任だ。 アベノミクスが失敗したから延期という政治判断をせざるを得ないということだ」と強調した>(以上『ネットニュース』引用)

 デフレ経済下で消費増税を実施すれば、国民生活が困窮するだけだということは経済の基本だ。それを強行しようとしたのは菅元首相が言い出しで、野田前首相が民主党政権にあるまじき財務官僚御用聞き政策を推進したに過ぎない。それにより民主党内の民主党たる国会議員諸氏は小沢一郎氏たちとともに離党し民主党転落のきっかけを作った。
 野田前首相こそが民主党支持層を裏切って大敗の聡選挙へと突き進んだ元凶だという認識なしに、消費税8%増税による景気後退を目の当りにして尚も党利党略の議論を繰り広げるとは、お粗末さもここに極まったというしかない。野田前首相には困窮する国民生活が眼中にないようだ。

 民主党で大きな顔をしている政治家たちは誰のために政治を行うのか、という根本命題から考えなければならないようだ。消費増税8%が景気悪化をもたらし国民生活を直撃していると見るや「消費増税を唱えた我々の政策は誤りだった。従前の5%へ戻すべきだ」と発言するのが本来の在り方ではないだろうか。
 それを10%に増税できないなら安倍氏の政策が失敗したと見なすべきだ、と批判するのは本末転倒もいいとこだ。バカバカしくて話にならない。いうならば安倍氏は『税と社会保障の一体改革』という野合の「三党合意」路線に従順に遂行しているだけではないか。安倍氏が決定した8%への消費増税が失敗に帰すなら、それは菅元首相や野田前首相の責任でもある。そして消費増税に反対して離党した小沢一郎氏とその仲間の判断こそが正しかったと自己批判すべきだ。

 小沢氏を民主党が受け入れるなら離党する、と野田前首相は発言したようだ。サッサと離党して頂きたい。それも消費増税を策した民主党の仲間と一緒にトットト出て行って頂きたい。彼らは民主党の国会議員でいることがおかしいのだ。自公に仲間入りを願って、財務官僚御用聞き政権の一員になるべき人たちだ。
 そうした真っ当な論理すら失念している野田前首相は一日も早くバッジを外して原点へ帰り、市井の一人となって生活苦に喘ぐ一般国民の窮状を知ることから政治活動を始めるべきだ。国家財政の立て直しを急いでも、国民生活が破綻しては元も子もない。まずは国民の生活が第一の政治に回帰すべきだ。


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