世界的な感染症に国連は有効で確実な対策を確立せよ。

 日本国内のデング熱対策も心許ない対応を見せているが、エボラ出血熱対策も心許ない限りだ。ロイターによると<米疾病対策センター(CDC)は23日、エボラ出血熱の感染者数が来年1月20日までに55万─140万人に達する恐れがあるとの推計を発表した。
推計の上限である140万人は、現在の感染者数が5864人とする世界保健機関(WHO)の情報が実態を完全に反映しておらず、実際の感染者数が2.5倍の約2万人である公算が大きいとの前提に基づいてる。
また、8月までに入手されたデータを使い、疫学的モデルに基づく試算で、米政府が最近発表したエボラ熱対策などによる効果などは考慮されていないという>(以上『ロイター』引用)

 WHOが国連機関として「国境なき医師団」を派遣して現地で治療を展開しているが、初期段階で徹底した疾病対策を立てて強力に実施しなければ感染症の広がりを封じ込めることは困難だ。現在でもエボラ出血熱の感染者は増大しているようで、終息へ向かっているとは言い難い。
 それは患者の完全隔離と病原汚染地域の封鎖が完全でなかった証拠だ。現代の国境を越えた高速移動手段を誰でも利用できる時代では初期段階での完全封じ込めが出来るかどうかに後々の患者数が大きくかかわってくる。

 エボラ出血熱は接触感染で空気感染ではないから、物理的な封鎖でも有効な、対策さえしっかり立てて完全化を目指して地域封鎖をすれば抑え込むのはそれほど困難ではない。しかし劣悪な野戦病院さながらのテント病棟や患者が病棟から逃走して街へ出たり家へ帰るなど、感染症対策として鉄則の患者隔離が出来ないという大失態を演じていた。
 それではWHOに任せて安心するわけにはいかない。国連はこの事態をどのように見ているのだろうか。人類を大量殺害するのは核戦争ではなく、飢餓か感染症の大流行パンデミックではないかといわれている。人類共通認識として感染症対策に国境を越えた共通認識を持たなければならない。

 まず感染症に対する「無知」という悪弊を退治しなければならない。あらゆる地域や国で公衆衛生や感染症対策を解り易く国民に義務として教えるプログラムを確立する必要がある。次に「国境なき医師」たちが活躍する劣悪な環境を是正すべく国連の予算を投じるべきだ。
 以前このブログで書いたように、病棟に内部改良したトレーラーハウスを何台か各大陸に配置して、感染症が発生するや空輸と陸送で運搬して隔離病院を建設できるように準備しておく必要がある。野戦病院さながらのテントでは対応できる感染症に限界がある。空気感染の新型インフルが発生した場合、人類はいかに悲惨な事態に陥るかをスペイン風邪で経験している。その対策を立てる国際的な機関は現在のところWHOを措いて他になく、WHOがその任に非ずというのなら、大きな顔をして世界に君臨していないでサッサとその地位から降りるべきだ。今の何もしていないに等しい状態で居すわられていては人類にとって迷惑だ。

 国連もCO2利権が絡む排出ガス論議には熱心だが、感染症や各種疾病対策についてそれほど熱心とは思えない。日本も負担している膨大な国連負担金は国連のどのような活動に消費されているのか、明らかにして頂きたい。日本国民は知る権利がある。
 数十台の改装トレーラーハウスすら準備できないのなら、日本国民の一人としては国連分担金を日本は支払う必要を本気で問題にすべきだ。日本に対して敵国条項がいまだにあり、戦勝国と称する偽物も混じった五ヶ国による優先的な安保理の運営が現代の国際状況に適合しているのか、200に達する参加国の全体会議で議論すべきだ。その要求に国連が応じないのなら「戦勝国ごっこ」の国連におさらばして、世界は次の国際機関を構築すべきだ。
 エボラ出血熱対策で露呈されたWHOの非力さと対応力不足と認識の低さに、今後の世界規模の感染症疾病対策をWHOに委ねていて安心とは思えない。既にエボラ出血熱はアフリカに進出目覚ましい中国に飛び火しているのではないかと疑われている。そうすれば日本のすぐ身近で火の手が上がったことになる。日本政府はどのように対応しようとしているのか、シュミレートしているのか、国会議員たちはいつまで国会を閉じて低次元な「政治ごっこ」にうつつを抜かしているのか。さっさと仕事をして頂こう。


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