社会インフラの維持・管理の安全確保のためにを点検結果のデータ化とデータの公開をせよ。

 橋や道路といった社会インフラの基盤の部分が急速に老化・劣化している。2015年には造ってから40年を超える橋梁が6万ヵ所を超えるという。その対策を立てるべく政府は維持・管理の点検専門家を確保すべきとしているが、それは現在ほとんど点検実施されていない市町村道にまで及ぶのだろうか。
 国道や都道府県道が産業基盤を支えているのに対して、国民の日々の暮らしを支える生活道路は市町村道だ。その身近な社会インフラの維持・管理をどうするのか。財政基盤の脆弱な地方自治体が道路や橋梁の大規模改修を機動的に実施するのは困難だ。

 それのみならず、建設して半世紀に及ぶ新幹線や高速道路の劣化は激しい。新幹線もほとんどが盛り土ではなく、橋梁により造られているため、維持・管理には膨大な費用を要する。
 日々の点検も下請けや孫請け業者に外注して終わり、とするのではなく、その点検報告を電子データとして誰でも共有出来るようにして点検業務の情報開示と大衆点検も必要ではないだろうか。いわば維持・点検作業のビッグデータ化により標準化が図られるようにすべきではないだろうか。

 業者任せの点検・維持・管理がいかに危険かは高速道路笹子トンネル天井板崩落事故により露呈している。国交省が利権団体の一つを創設するつもりで『道路・橋梁点検管理士』などといった馬鹿げた資格を持ち込むことのないように監視しなければならない。
 国民が利用する社会インフラの現状を専門家任せにする危険性はマンションの設計士による耐震偽装により学習したはずだ。そうした設計データも電子空間に公開して誰でも検証できるようにしておくべきだ。

 65才以上になって定年退職したかつての専門家が日本にはゴマンと存在する。彼らが日常的にネットを通じて手に入れたデータを監視すれば点検・維持・管理といった作業がすべてデータ化され公開されていれば自宅に居ながらそれらのデータを監視することが出来る。
 クレーマーを増やせというのではない、安全想定範囲として標準化されている点検手法そのものが劣化している、あるいは不十分なこともありうる。そうしたバグを潰すためにもデータ化とデータの公開は必須だ。

 この国は官僚のものでもなく、政治家のものでもない。過去から現在へと続き未来へ引き渡す日本国民すべてのものだ。放射能まみれや瑕疵状態で未来の日本国民へ引き渡すべきでないことはいうまでもない。


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