中国の危険なゲームに怯むな。
中国海軍の軍艦7隻が4日沖縄本島と宮古島の間を抜けて太平洋に出たという。ここ数年、中国海軍は太平洋で演習を繰り返し、日本の琉球列島を何度となく突き抜けている。これも尖閣諸島と日本とを切り離す一環の策動と取れなくもない。
日本政府は中国に対して国際儀礼を尊守し、日本の領海を通過する際には事前に連絡すべきだ。そうでなければ日本の自衛隊が緊急出動して領海から立ち去るまで監視するのが防衛として当然の行動だ。そうした体制にあるのか、中国は日本を試しているのだろう。
現在の戦力比較すれば、海戦を想定した場合に日本は中国よりも勝っている。それも米国海軍の存在を加味した場合で、日本の自衛隊だけでは心許ない状態のようだ。なにしろ中国海軍は装備では日本よりも劣るが、数においては数倍以上も上回っている。数で来られたらいかに優秀な日本の陸・空・海自衛隊といえども的確に対処するのは困難だろう。
しかし中国も日本と有事に陥れば無傷では済まない。中共政府は中国民の叛乱により瓦解する事態も十分に考えられる。そこまでして、中国が日本に戦争を仕掛けるとは思えない。
しかし、備えあれば憂いなし。日本国は日本国民が守る、という大原則を国民に徹底させて自衛隊の増強を急がなければならない。現行の総定員24万人すら満たしていない状態を解消し、総定員を大幅に引き上げなければならない。
国防予算に米軍に対して行っている「思いやり予算」を回して、装備も一段と充実させる必要がある。IT技術の進歩は日進月歩だ。立ち止まることは退歩を意味する。絶えず拡充を続ける必要があるし、日本国内で技術開発を行う必要がある。
国会もこうした中国の態度に即応できる防衛体制を確立するために必要な法整備は国会議員の責任で行わなければならない。馬鹿な「政局ごっこ」に明け暮れる暇があれば、臨時国会を開いて中国に対する政府の対応策を追求すべきではないだろうか。
国際関係において、何もしないことは受諾・許容したことに他ならない。中国は日本の琉球列島も中国の内海であるかのように振舞って、そうした状況に徐々に日本を慣らさせようとしているのだろう。だから決して日本は慣れてはならない。常に敏感に反応して、日本も海・空軍の増強と装備の充実に努める態度を中国に示さなければならない。