国内の「原子力ムラ」の手垢にまみれた議論よりも、
日本のマスメディアがどの程度世界標準に従って評論しているのか疑わしい。かつて原子力行政は危険性のない安全にして安価な発電装置だとして手放しで賛歌していた。それに釣られて実に多くの文化人や芸人が原発の広告塔になった。タケシなどもその一人で「世界のタケシ」などと煽てられて好い気になっているが、実態はその程度の取り巻きの意見に包み困れる低脳に過ぎない。
安全な原発などないのは自明の理だ。放射能漏れを起こせば人類と共存できないのは火を見るよりも明らかで、人が操作している限りは間違いが起こるのは当たり前だ。その限りで原発は安全でもなければ理想の発電装置でもなかった。
しかし漠然と「不安だ」というのと、確たる根拠に基づいて「脱原発」を訴えるのとでは雲泥の差だ。小沢氏がドイツへ視察に出かけて実際に彼の目でドイツの施策を確認するのは心強い限りだ。
ドイツは原発をゼロにして、再エネだけでどのようにして国家の電気需要を満たそうとしているのか。小沢氏には是非とも実地研修してきて頂きたい。日本の経済成長の一環として再エネ技術開発と世界へ向けた「輸出」が寄与すると私はこれまでブログに書いてきた。それが事実だったと実証してくれるのは小沢氏の見聞録に他ならない。
世界は電気エネルギー不足から電気のない暮らしを強いられている多くの人類がいる。彼らにとって再エネこそが手に入れられる電気エネルギーだ。原油を燃やして手に入れるだなんて想像だに出来ない人たちだ。彼らにとって再エネこそが手に出来る電気エネルギーのすべてだ。
小沢氏たちがドイツに視察に出かける意義は大きい。是非とも日本が国家と国民を挙げて脱原発を決議し、再エネに未来を懸けることを期待したい。