中国との付き合いに短期的な視点は国益を損なう。

 日本のマスメディアは早くも中国と「対話」を再開せよ、と政府に迫っている。その必要性は経済界から要請されているようだが、経済優先で進めてきた日中友好のツケがここに来て出ているのではないだろうか。


 中国は経済大国となった国力を背景に世界戦略に打って出ている。国内の権力闘争に明け暮れしていた国情を経済成長により国内の不満を押さえ込む一方、隣国日本の軍事的脅威を煽り、国民の憎悪を日本へ向けることによって国内の矛盾を凌いできた。


 


 中国は第二次大戦の戦勝国だと国民に宣伝している。つまり日本と戦って勝ったのだというのだ。しかし、それは正しくない。


 日本が中国大陸で直接戦っていた相手は蒋介石の国民党軍だ。毛沢東の紅軍はゲリラ作戦を専らとして、日本軍との全面戦争を避けて広い中国を逃げ回っていた。


 日本が英米との戦争に敗れた1945年当時、中国を代表していた政権は国民党だった。毛沢東の紅軍が中国国内の戦争に勝利して国民党を倒して政権を樹立したのは1948年のことだ。


 


 いわば第二次世界大戦後に中国を簒奪したに過ぎない中国共産党政府が大きな顔をして国際社会に出張って来たに過ぎない。民主党政権を似非・民主党勢力が簒奪して真正・民主党勢力を民主党から追い出したのと似ている。


 現在の中国政府が政権を簒奪する過程でどれほどの虐殺を行ったか、中国民は知っていなければならないが、そうして過去の記憶を掻き消し辻褄合わせに悪役のすべてを「日本帝国主義」に背負わせてきたのが「反日教育」だ。


 


 中国政権簒奪後も中共政府は国内で大虐殺を行ってきた。その最たるものが文化大革命だ。毛沢東の第3夫人・江青が主導して行った文化人大虐殺の「粛清ごっこ」で、多くの学校教師や学者、文化人や社会の指導者たちが立場を追われ投獄され虐殺された。その数は3000万人に達しているといわれている。秦の始皇帝がやった「焚書坑儒」の大弾圧と大虐殺に酷似しているといわれている。


 


 日本国民はそうした中共政府の残虐性と独善性を決して忘れてはならない。彼らは理屈もつかない蛮行に対しても相手を虐殺することにより口を封じ、自分たちの非を唱える者たちを国外に追放し、国内の治安を保ってきた。だから国連総会で「戦勝国の中国領土・尖閣諸島を敗戦国日本が侵略している」と堂々と二重の大嘘をついて憚らないのだ。中共政府は第二次世界大戦終結時点で中国を代表していなかったし、尖閣諸島はもともと日本領だ。そうした大嘘を堂々と国連総会でつけば、事実関係に無知な人たちの何割かは中国の言い分を信じるだろう。それで良いと中国思っている。そうした大嘘をつき続けることでやがて中国の言い分が次第に国際社会に浸透していくと思っている。


 


 それに対して日本も負けずに真実を国際社会で主張し続けなければならない。それはロシアに対しても韓国に対してもそうだ。従軍慰安婦は1991年に朝日新聞が嘘を大きく何度も報じたことにより韓国に認知されたに過ぎない。そのことを日本政府は堂々と述べて慰安婦問題なるものは一切存在しなかったことを繰り返し国際社会で主張しなければならない。事実関係は明確なわけで、日本の法廷でもすでに事実関係は確認されている。それをバカな政治家が「謝罪」して自分だけ「良い子」になりたいばかりに反日発言を行っている。恥を知るべきだろう。


 


 日本の経済人が中国で「話し合いのテーブルに政府は着くべきだ」と発言している。飛んでもない連中だ。カネさえ儲ければ日本の国家と国民が将来にわたってどうなろうと知らないといっているに等しい。


 真の日中友好関係を構築するつもりなら短期的な「擬似友好関係」が必要なのではなく、日本国民が安心して付き合える中国にならなければならない。つまり嘘の上塗りを認めるのではなく、あなた方の言っている歴史は捏造されたもので、日本政府と国民は受け入れることは出来ないし、直ちに「反日教育」をやめなければ両国の将来に禍根を残し続けることにしかならない」と抗議することだ。


 それにより一層日中関係が悪化するかもしれないが、短期的な悪化を恐れてはならない。近隣諸国との付き合いは嘘の上塗りをまず剥がすことから始めなければならない。それは韓国に対しても同じことだ。この際、嘘は嘘として韓国民に認めさせなければならない。



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