どこまで野田民主党は暴走するつもりなのか。
TPPに野田首相は前向きだという。2009マニフェストで約束してもいないことに「前向き」でも困る。関税撤廃の自由貿易に反対しないわけでもないが、しかし米国流の貿易障壁を完全撤廃するというTPPには完全反対するしかない。
米国流の『貿易障壁』とは何なのかを、まず定義してくれなければ話し合いのテーブルにつくのにすら反対せざるを得ない。一旦テーブルに着くと、そこから抜け出る自由はない、という米国の身勝手が罷り通るかもしれないからだ。
米国の身勝手なダブルスタンダードにはホトホト日本は振り回されている。イラクのフセインは核開発をしているかもしれない、あるいは大量破壊兵器を所有しているかもしれない、という嫌疑だけで武力侵攻され米国の傀儡政権の裁判により処刑された。
その一方で間違いなく核開発している北朝鮮に米国は武力侵攻しない。三代目を捕えて処刑しようともしない。北朝鮮国民が餓死しようと政治犯収容所で虐殺されようと、米国の国益に照らせば何でもないことのようだ。
そんな米国に丸裸で「どうぞ御自由に」とTPP参加を国民に信も問わない暴走野田民主党が「消費増税」を決めた暴挙の上乗りでTPPに参加しようと構わない、というのなら飛んでもない大間違いだ。
野田内閣は既に死に体だ。小沢氏という魂の抜けたゾンビのような民主党がTPP参加まで決めようとするのは民主主義の根底を覆す暴挙というしかない。なぜ国民の信を問い、堂々と振舞わないのだろうか。これまで嫌悪感を抱いていなかった泥鰌が吐き気を催すほど嫌いになった。それも野田氏の責任だ。