変わり果てた民主党に何を期待するのか。


 いくら顔ぶれを変えようと、野田政権には何も期待していない。国民の過半数に達する反対を押し切り、2009マニフェストに謳っていない消費増税を自民党と公明党と野合してまで強行採決した政治家たちだ。採決では反対もしくは棄権したと言い訳しても、民主党内に残っている限り、野田政権を支える民主党国会議員ということに変わりない。本当に消費増税に賛成できない、というのならさっさと離党してしかるべき政治家としての行動を取るべきではないだろうか。


 国民に対する野田政権の裏切りは酷いものがある。2009マニフェストで掲げた子供手当てはもちろんのこと高速道路無料化や「コンクリートから人へ」の掛け声はいつの間にか掻き消え、いまでは自民党野田派と揶揄されるほどの官僚丸投げ政権ぶりだ。そこには国民の声により政治が運営される、との民主党への政権交代に賭けた国民の願いは微塵も存在しない。


 



 


 


その象徴的な政策が「復興庁」の設置だ。当初より私はこのブログで基金設置や新庁設置は官僚の利権拡大に利用されるだけだから止めるように何度も書いた。しかし野田政権は易々と官僚の望み通りに霞ヶ関に復興庁を設置し19兆円もの基金を設置した。その結果はどうだろうか。東日本大震災の復興事業は遅々として進まないが、復興基金から1兆円もの官僚による摘み食いだけは進行していた。まるで絵に描いたような官あって国民なしの状況が復興名目で行われている。激しい怒りを覚えるが、民主党国会議員も自民党国会議員も復興庁を霞ヶ関から東北へ移せという声は上がらない。


 



 


 


国民の圧倒的多数が脱原発を希求しているにもかかわらず、野田政権はポーズだけ脱原発を演じたが、脱原発を決める閣議決定をしなかった。つまり、それは「やらない」ということに他ならない。


不誠実な政治家たちにはうんざりだ。口先だけで上手く言いくるめて、その場を過ごせばすべて了というかのような人物ばかりだ。昨日かつて支援していた民主党国会議員から国会報告なる後援会報が送られてきた。すべての記事が胡散臭く思えてすぐにシュレッダーにかけた。彼はなんと弁明しようと消費増税法案に賛成票を投じた。その一事だけで私が彼を支援するすべての根拠が失われた。彼が市長選落選の失意の底から這い上がる十数年前から支援してきただけに断腸の思いだが、政治家は人情ではなく政策によって評価すべきだ。


 



 


 


今度の選挙の対立軸は消費増税はもちろんだが、脱原発やTPPなど将来のこの国と日本国民に大きな影響を与える問題、さらには少子化対策や成長戦略などが挙げられるだろう。口先だけのパフォーマンス候補に二度と誤魔化されないように気をつけて選ぶしかない。


 



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