公明党は民主的な政党なのか。
公明党は政党創設時から「創価学会の下部組織」ではないかとの疑いがもたれていた。確かに選挙ともなれば創価学会がフル回転して公明党候補を支援する。昨今は協力関係にある自民党候補の応援に宗教団体の創価学会が動員されている。
いうまでもなく日本国憲法は宗教法人の政治介入を違憲としている。いわゆる政教分離の原則が謳われているが、そうしたことにはお構いなしに特定の宗教法人による政党支援が続いている。
その政党にしても、摩訶不思議な力が強大な影響力を発揮しているのか、代表戦で複数の候補者が名乗り出て党内で激しく争うという、共産党を除く他の政党では当たり前のことが行われないでいる。今回も無投票当選で山口氏の三度目の代表が決定したという。
民主主義国家において、なぜ宗教の政治介入を排除する規定が憲法に盛り込まれているのかは一定の見識ある人なら当たり前のことだ。つまり宗教は思考停止を信者に強制する。世間的な常識で判断する限り、宗教は成り立たなくなる。
世界的な宗教であるキリスト教にしても、復活だとか三位一体だとか、宗教でなければ奇術師のイリュージョンか詐欺師の所業というしかないインチキだ。しかし、それを普通の大人が信じるというのだから宗教とは思考停止そのものだというしかない。
つまり自分の頭で思惟を深めてはならず、すべては教祖様の言に従うというのでは民主主義は成り立たない。それは全体主義とでもいうべきものでしかない。公明党とはいかなるものか、いつまでも正体を隠して国政に一定の影響を与えるのはアンフェアだというしかないだろう。宗教団体の支援を受ける政党ならば潔く解党して本来の宗教活動へ回帰するのがあるべき姿ではないだろうか。