政治主導を実現できない資質なき政治家たちの政党の支持率は上がらない。

 民主党代表選に立候補した赤松氏が「なぜ民主党の支持率が上がらないのか」として、野田氏を批判して党所属国会議員に支持を訴えた。今度の代表は解散総選挙を実行する民主党の顔となる人を選ぶことでもあるが、国民の支持を取り付けるのはイケメンではなく理念だということを忘れてはならない。


 


 理念なき政治を「官僚丸投げ政治」というが、衆議院選挙により国民から選ばれた政治家たちの最大勢力を占める政党が政権を担うのなら、政権党は選挙で国民に訴えたことを実現するために命を懸けなければならない。


 


 いみじくも野田氏は船橋駅前の街頭演説で政治家の心得を語っている。「マニフェストに書かれたことをやります」「マニフェストに書かれてないことはやらないのです」がこの国の政治の仕組みで政治家が最低限死守しなければならない当然のことだ。野田氏は民主主義の原則を知り抜いた上で破った確信犯だ。


 


 民主主義政治に於いて「やってはならないこと」をやった野田政権をマスメディアがいかに「決める政治だ」と持ち上げても国民の支持率は持ち上がらない。つまりこの国のマスメディアは官僚の広報紙に過ぎず、その官僚の広報紙に称えられる政権はまやかしに過ぎないと国民は知っている。だから政党支持率は低下の一途をたどっている。


 


 もちろん政治は支持率のためにあるのではない。しかしマニフェスト破りはどのような屁理屈をつけようと邪道だ。野田氏は筋を通して「消費増税」を決める前に国会を解散して国民に信を問うべきだった。それが民主主義だし、そうしていれば「嘘吐きドジョウ」と批判する必要もなかった。その時に「消費増税」を軸にして政界再編を仕掛けるほどの度量が野田氏にあれば参議院の捻じれも解消できていただろう。


 


 政治家として度量も理念も何もないドジョウ男を代表に選んだ民主党は野田氏と共に泥の底まで沈むしかない。表紙をとり替えたところで本の中身は知れ渡っている。政治理念なき官僚丸投げの自民党政治のカーボンコピーだと国民は知ってしまった。かろうじて民主政治へ回帰すべき勢力として存在していた小沢氏とその仲間を排除したため、民主党は純粋の官僚丸投げ政党に変貌してしまった。


 


 誰になろうと第二自民党に過ぎない民主党に変化があろうはずはない。自民党も見たような顔が総裁のイスを目指している。官僚丸投げ二大政党のコップの中の嵐を拡大報道しているこの国のマスメディアは政治の実態をお祭り騒ぎの中で誤魔化そうとしている。二大政党の党首が誰になろうと、実質的な「官僚政治」が続くわけだから、結局変化は何も起こらない。一日も早い解散総選挙を心から望む。



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