この不誠実な政治家を民主党は再び代表にするのか。

 野田首相は「近いうち」解散は今国会会期末までには行わず、国会閉会後に実施される民主党代表戦に出馬する意向だという。傍の者が「近いうち」とはいつなのか、といろいろ取り沙汰していたが、つまりは飲み友達などが誘われて「近いうちにな」と婉曲に断るが、野田氏の「近いうち」も断りの便法だったようだ。


 


 しかし呼吸をするかのように嘘を平気でつける人だ。国会解散時期に関して、首相は嘘をついても良いといわれているが、「近いうち」と返事をしたのは飲み友達に誘われた返事ではなかった。野党第一党の総裁から解散時期を問われて答えたものだ。


 だが「近いうち」と返事されて、それを真に受けるとは純情可憐な総裁もいたものだ。だから主権者国民の意は無視してでも、国民経済状況も省みずに「消費増税」を霞ヶ関の意向に沿って決めても平気なのだろう。英語で「ナイーブ」とは「無垢」というよりも「無能」に近い意味だ。


 


 大嘘つきの首相と純情可憐な総裁が財務官僚の手玉に取られて「消費増税」だけを決めて、選挙制度改革や社会保障改革、特例公債法案や歳入庁設置などはソッチノケで国会は機能不全になり開店休業状態になるようだ。それに野党第二党の公明も金魚の糞のように付いて踊っている。


 国会議員たちの何たる体たらくだろうか。実に衆議院で75%、参議院で80%を超える議員たちが野合大政翼賛会に参加し、国会の機能不全を演じている。それをマスメディアは面白がって対岸の火事のように報じている。日本の政治とマスメディアは何という低レベルなのだろうか。


 


 口を開けば「国民のため」という言葉が機関銃の弾のように出て来る政治家たちのハラの中は「自分のため」という言葉が充満しているのだろう。だが口から出る時には「国民のため」という言葉に自動変換されるようだ。


 国民はそうした政治家を選んで来たツケを「消費増税」で払わされようとしている。先送りされた「社会保障」は最低年金制度へ移行する改革ではなく、現行の高給取りには高額な年金を、貧乏な低所得者には暮らせない年金を支給する制度をそのまま維持するつもりのようだ。その原資として貧乏人からも等しく税を取り立てるというのだ。これが「格差是正」とどのような整合性を持つというのだろうか。言葉の上っ面さえ誤魔化せれば、それで事足れけりとする政治家たちによって、国民はますます格差社会の泥沼に引きずり込まれる。



このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。