愚かな民主党執行部。
せっかく政権交代を果たした民主党を瓦解の坂道へ突き落したのは菅氏だった。鳩山氏と小沢氏が執拗なマスメディアによる「最低でも県外」発言と、捏造疑惑「政治とカネ」キャンペーンで首相と幹事長の党の第一と第二の顔を挿げ替えさせた。それが終わりの始まりだった。
次に登場した菅氏は飛んだ食わせ者だった。いつの間にか財務官僚のポチになり下がっていて、党代表になるや「消費税10%」を叫び出して直後の参議院選挙で大敗した。本来なら党代表の菅氏と官房長官の仙谷氏と幹事長の枝野氏が責任を取って退くべきだった。しかし、彼らはそうした常識的な党運営をすべて無視した。
後は執行部の盥回しが始まり、同じ顔がポストを挿げ替えて執行部に居座って権力を握り続けた。彼らの合言葉は「小沢氏の排除」だった。それをマスメディアは既定の事実で小沢氏を排除すればすべてうまく行くかのように宣伝し続けた。
しかし捻じれ国会で野党対策すら出来ない「小沢排除」しか能のない執行部たちは菅氏の首を差し出すことで赤字国債特例法案を成立させるしかなかった。
そして、次に成立した野田政権はさらに「小沢排除」の姿勢を強めた。野党自民党も「小沢排除」をすれば協力できる、とし、三党合意を行って強硬に「消費増税」国会へと突入した。国民に信を問わないままの大幅増税という民主主義を否定する暴挙を「三党合意」に参加した野合翼賛勢力は「小沢氏排除」を合言葉にマスメディアの援護射撃も得て、主権者国民の意思を問わないまま「消費増税」法案を衆議院で圧倒的大差で可決した。
野田氏はさらに国民的合意も得ないまま「責任は取る」と無責任なことを言って大飯原発再稼働に踏み切った。その上この8月にもTPP参加も秘かに目論んでいるという。許せない暴挙を2009総選挙で鳩山氏と小沢氏の両氏の活躍で獲得した議席を背景に、次々に行おうとしている。何という恥知らずな連中なのだろうか。
彼らの政権にどんな正統性があるというのだろうか。2009マニフェストで国民に訴えた政策とはかけ離れた真逆ともいえる政策へ邁進する野田民主党政権は2009マニフェスト政権を簒奪した似非民主党政権だ。
もう一度「国民の生活が第一」の旗印を掲げて、小沢氏は一から出直すしかない。法治国家にあるまじき罰当たりな検察官僚と報道の自由とは無縁な官僚の広報紙に堕したマスメディアと、もう一度一から戦うしかない。国民は小沢氏を支持している。いかにマスメディアが「国民の生活が第一」の旗印は古証文に過ぎない、と批判しようと、小沢氏が党首として政権を獲得すれば必ずや脱官僚政治を実行するだろう。
そうした実行力のある唯一の人物だからこそ、官僚たちとマスメディアは束になって政界から排除しようと卑劣な冤罪の罠に落とそうとしたのだ。もう一度、真正・民主党の戦士は「国民の生活が第一」の旗印の下に結集せよ。