野田首相の談話では国民の安全よりも原発再稼働が優先するようだ。

 何とも中身のない談話だった。本日(6/8)午後6時から、仰々しくも野田首相が大飯原発再開で国民に呼びかけるというからテレビを視聴した。


 


 国民生活と経済活動のために切れ目のない電力を供給しなければならないから、大飯原発の再稼働を選択するという。何かおかしくはないだろうか。


 政府が国民生活に支障のないように電気のみならず各種ライフ・ラインをきっちりと供給するのは当たり前のことだ。もちろん経済活動に支障のないようにするのも政府・行政の務めだ。


 


 しかし「務め」を楯に取って「だから大飯原発再稼働だ」というのは論理のすり替えに他ならない。原発なしの関電が電気不足に陥るというのはこの二ヶ月前に分かったことではないだろう。既に去年の3/12に福一原発が放射能漏れ事故というあってはならない事故を原発が起こして以来、、一年以上もあったというのに、全国のすべての原発停止をするのが当然だと考えない政治家は「国民のことを」本気で考えているとは思えないし「経済に支障があってはならない」と心底考えてもいなかったということだ。


 


 なぜ一年以上もの間にキッチリと対策が出来なかったのだろうか。当然原発停止を国民が求めるのは分かり切っていたことではないか。


 現在もボロボロの福一原発から放射能がダダ洩れで、実効的な対策に一切手が付いていない状態で、原発を動かそうとする神経が理解できない。野田氏は本気で国民のことを考えているのだろうか。いや、彼は官僚の言うがままに動いている人間の実寸大のブタのヌイグルミに過ぎないのではないだろうか。


 


 まだ福一原発の放射能漏れの事故原因すら実地検証すらできていない。何も分かっていないし、核燃料がどうなっているのかすら分かっていない。そうした状況で能天気にも「福一原発事故は収束した」と宣言した世界一愚かな首相だ。福島県全般が高濃度の放射能汚染されていると判明しているにも拘らず、この国は子供たちを疎開させなかった。全国には廃校となった小中学校がゴマンとあるというのに、福島県が行政機能を失ってはならないというバカな配慮からなのか、ついに疎開させなかったし、今後とも疎開させる意思はないようだ。


 


 その程度の政府・首相の談話を聞いて、国民は「ああ良かった、大飯原発は安全だ」と思ったとしたら国民を舐め過ぎている。


 言葉でいかに修飾しようと、現実は以前の大飯原発と具体的に何も変わっていない、従前通りの原発を再稼働するだけだ。


 野田氏の言葉の虚しさは船橋駅前の街頭演説で実証済みだ。財務官僚の命じるままに「消費増税」のトチ狂って、国民経済を破壊しようとしている野田氏は、一体誰の代表なのだろうか。少なくとも国民の代表でないことだけはハッキリとしている。



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