無駄な決意をするよりも、党内民主主義の手続きを踏むことだ。

  野田氏が来週にも小沢氏と会って「消費増税」に理解してもらうために全力を注ぐという。それに対して野党自民党は「王道を歩め」と小沢氏を蹴散らせと野田氏を唆す。いずれも財務官僚の走狗となった政治家の理念なき「消費増税」が目的化した政局の猿芝居を演じている。


 


 野田氏がすべきは小沢氏の説得ではなく、民主党内で議論を尽くし、党所属国会議員総会で「消費増税」を議題として多数決を取ることだ。そうした党内民主主義の手続きを踏まない政党とは何だろうか。しかも2009マニフェストを相次いで反故にして恥じない。政権交代で国民と交わした選挙公約を何だと思っているのだろうか。


 


 会期内に採決して民主党が割れても仕方ない、と野田氏が思っているのなら、民主党の有志議員は野田氏を代表から罷免すべく運動を起こすべきだ。党が割れても仕方ないとは「消費増税」が党存続よりも優先するというのだから、党代表にしておく理由はないだろう。野田氏たちは財務省の下足番でも始めた方がよほど似合っているだろう。


 


 政権政党が今なすべき喫緊の課題は景気対策だ。国際金融の激変に耐える金融構造に備えておくことだ、そして被災地復興に迅速に地元自治体が使えるように被災地支援を合理化すべきだ。霞ヶ関の復興庁や復興基金が何の役に立つというのだろうか。基金にためるよりもドンドン支出すべきだ。官僚たちが霞ヶ関で金勘定してニンマリしていても何にもならない。何とも馬鹿げた政策を官僚主導でやっているものだという反省が与野党政治家に少しも起らないとは呆れるばかりだ。


 


 野田氏は頭に中を整理して、視野を広く見渡すことが必要だ。せっかく小沢氏に会うのならバカな「消費増税」議論は置いて、日本政治に関して教えを請うことだ。小沢氏を説得するなどとアリバイ作りだけの会談なぞ、愚にもつかない。野田氏の描いたシナリオは既にミエミエだ。



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