程度の低い批判記事だ。小沢氏に「負けの美学」意識などはない。
産経新聞の坂井広志氏なる署名記事の程度の悪さには驚く。来週の火曜日にも実施される野田氏と小沢氏と輿石氏との鼎談予測記事を書いて小沢氏を「負けの美学」だと揶揄している。これまで散々検察の大本営垂れ流し捏造情報記事を掲載して来た新聞社としてはついに小沢氏が敗軍の将とならなければ都合が悪いのだろう。しかし、それは官僚広報紙に堕した産経新聞とその記者の都合であって、政権交代で民主党に「国民の生活が第一」を託した国民の願いではない。
多くの国民は「消費増税」に反対している。これまで繰り返し「政治とカネ」なる捏造プロパガンダを国民に刷り込んでは「さあクイズです。悪いのはダーレだ」と世論調査して、その結果を「天の声」として小沢氏を追い詰めていた張本人が6割という「消費増税」反対の声を無視して、野田氏にエールを送り続けている。これほどいやらしいダブルスタンダードもないものだ。
野田氏がどうしようと知ったことではない。民主党の党内民主的手続きを経て「閣議決定」した政策でもないものを、野田氏たち執行部は「民主党で決めたことだから小沢氏も従うべき」と言っている。しかし議員総会で前原政調会長は多数決を取ったのでもなく、一方的に「一任」と叫んで議事を打ち切ったに過ぎない。それを以て民主的に決めたことだというのならまさしく野田執行部の「民主的手続き」とは噴飯ものだ。小学生の学級会でもそんな姑息なことをしたら学級委員長は罷免されるだろう。
突如として憑かれたかのように「消費増税」と叫び出して、暴走を続ける野田氏に冷静な議論は無理だろう。キツネ憑きのようなものだから、誰かが除霊しなければならないが、肝心の取り巻きが脳無しと来ているから野田氏は暴走の挙句に頓死するしかない。野田氏は自民党が骨を拾ってくれるだろうと期待しているようだが、彼らは後ろ足で砂をかけて一顧だにしないだろう。
小沢氏たちこそが真正・民主党だ。国民が政権交代で期待した民主党は小沢氏たちの民主党だ。断じて野田執行部たちの民主党ではない、彼らは第二自民党とでもいうべき似非民主党だ。どうぞ勝手に自民党と手を組んで財務官僚の操り人形に徹して下さい。菅氏といい野田氏といい、財務官僚に何を吹きこまれたのか。理念も哲学も何もない政治家の末路は哀れだ。国民を裏切り官僚たちに使い捨てられる運命すら分からず、英雄気取りに悲壮感すら漂わせている。その余りの幼さに涙が出てくる。戦隊ゴレンジャーがそのまま大きくなり、あまつさえ肥満して、五十路を過ぎて戦隊ゴッコにうつつを抜かしている。バカで無能な政治家は害毒こそ及ぼし、国民のためになることは何もない。この無様さを国民はしっかりと記憶して次の選挙では賢明な選択をすべきだ。