「辺野古沖移設不可能」が沖縄県知事の回答だった。

 かねてから書いて来た、辺野古沖移設は地元の同意を要件とする「公有水面埋立」が主柱となるため不可能だと。まさしくその通りとなった。しかし、政府は引き続き「了解を取り付ける努力をする」とコメントしている。


 


 そこに政治の胡散臭さがある。出来もしないことをやるには、出来もしないことを上回る「反対給付」をしなければならないと考えるのはゲスだ。相手も自分と同じように経済的利益を求めている、と相手を見下す発想でしかない。


 


 新聞もテレビも大手マスコミは「日米同盟」関係を壊したのは鳩山氏の「県外移設」発言だという。果たしてそうだろうかと疑問を投げかけて来たが、沖縄県知事が鳩山発言で自民党政権下の日米合意・辺野古沖移設から一転して「目が覚めた」のなら鳩山氏の発言は沖縄県知事を覚醒させた「喝」だったのではないだろうか。


 


 そして何よりもネットの中で醸成された「平衡感覚」に優れた常識論が拡散したことも大きい。それはこの国の中の米軍基地一つ満足に動かせない日本国首相とは何なのか、という至極当たり前の疑問だ。主権が国土に及ぶ独立国家として、その代表たる日本の首相の意見が通じない「同盟国」とは、つまりこの国を支配している「占領軍」ではないのかという素朴な疑問が湧き上がってくる。そうした「素朴な疑問」の方が防衛オタクのいう「この国の安全を脅かすもの」に対して敏感に反応しているのではないだろうか。


 


 ネットの働きは今後とも今以上に大きくなるだろう。しかも彼らは概ね無名で存在し、無報酬を承知の上で活動している。いかに評論を掲載し続けようと新聞紙上を賑々しく飾る『○○文化賞』などとは無縁だ。たとえ百万回の検索アクセスがあろうと『○○功労賞』を獲得する見込みも全くないにもかかわらず、ブログなどで書き続けるのは既成大手マスコミへの不信感に他ならない。


 


 健全な評論はネットの中にこそ存在する。同時にガセやヤラセの無責任な評論もネットの中に存在する。しかし国家間のやり取りにも無責任な大嘘が平然と横行するのが現代だ。河村名古屋市長が「南京大虐殺は無かった」と史実に基づく当たり前のことを言っただけで中国は髪を振り乱して抗議する。


 そうしたプロパガンダの類を恐れる必要はない。ただ真贋を見抜く鑑識眼を養えば良いだけだ。沖縄の基地問題もそれに尽きるだろう。



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