火事場泥棒の露国を非難し続けることだ。
露国と議論すべきことは何もない。それにより露国との二国間関係が悪化しようが、日本にとって国益を損なうことは何もない。近年、シベリアガス田のガス供給を巡って、露国は日本の資金を必要とし、日本は露国のガスを必要とする、との二国間関係から改善しようとの動きがあるようだが、露国とはいかなる譲歩もすべきではない。日本の北方領土は日本固有の領土であり、露国とはいかなる事項をからめようと譲歩すべき余地は一寸たりともない。
シベリアガスの利用を露国がチラつかせようと、日本は余計な色気を見せてはならない。やがてメタンハイドレートの利用可能な技術開発はなされるだろうし、露国に頼る必要もない。かつて露国のガスに頼った欧州はどのような目に遭ったか、決して忘れてはならない。あの国は経済取引も国交に関する事項も味噌も糞も一緒くたにして恥じないお国柄だ。日本が露国のガスに依存すれば、それを梃子にしてどのような要求を受けるが分かったものではない。
それよりも毅然として「北方四島の返還」を要求し続けることだ。北方四島の解決なくして露国との国交打開の糸口はない、と日本の外務官僚は言い切る必要がある。万が一にも、普天間基地移設のように、外国の圧力に弱い日本の立場をバラシテはならない。それは日本外交の極秘事項だ。