米国が流したプロパガンダの真実の姿が見えてきたようだ。
戦前に於いても日本は決して好戦的な国ではなく、むしろ抑制的に世界平和秩序の維持を図ろうと努めていた。それは日本の国力と米国の国力との相違を比較するまでもなく、戦前にロンドンなどで開かれた世界軍縮会議で日本海軍力は意図的に縮小され、到底米国と互角に戦える状況になかった。そうした状況は軍部の幹部たちはよくよく承知していた。
戦前の日本に狂信的で好戦的な軍人ばかりがいたのではない。ただ食料や石油を止められ、日本国民は坐して餓死を待つわけにはいかなかった。そのため無謀な日米開戦へと突き進んだのだが、マッカーサーは後に「日本の立場なら自分でも戦争を始めていただろう」と述懐している。勝手な理由で日本の軍人や政治家をA級戦犯として裁き死刑に処したが、それがどれほど「戦勝国の勝手気儘」だったか、歴史が証明するだろう。
米国よ中国よ、余り日本を追い詰めないことだ。普段は沈着冷静な国民も「義を見て為さざるは勇なきななり」と中国の古典にある通り、余り痛めつけすぎると堪忍袋の緒が切れることだってある。それは戦前も、戦後60年以上経った今も同じだ。