「非小沢」対「親小沢」の闘いではなく、

  今回の民主党代表選は「非小沢」対「親小沢」の闘いではなく「2009マニフェスト堅持」対「2009マニフェスト脱却」との闘いにならなければならないと思う。国民が民主党への政権交代に懸けたのは「国民の生活が一番」の政治を実現することにあった。何も「小沢氏排除」だとか「非小沢」のために政権交代の票を民主党に与えたのではない。


 


 前原氏が選挙戦の候補者に名乗り出たことから「大本命」視する見方があるが果たしてそうだろうか。彼が実際に何をしてきたか、民主党国会議員が押しなべて健忘症なら仕方ないが、健全な能力を有していたら「首相として」相応して人物か、この国の舵取りを任せて安心な人物か一目瞭然ではないだろうか。


 


 前原氏の綽名は「口先番長」だそうだ。その真意は口先だけは威勢良く喧嘩を仕掛けるが、いよいよ実際の喧嘩になるとさっさと逃げ出してものの役には立たない、ということのようだ。日本の首相としてその程度の人物にこの国を託して大丈夫だろうか。自民党は前原氏が代表選に出ることを歓迎しているようだが、それは彼が相手なら政策に関して協議できるから、というのではなく、彼が相手なら攻撃すべき材料は豊富にあっていつでも「解散総選挙」に追い込めるからだということのようだ。


 


 確かに前原氏は「首相に相応しい人物」トップの支持を得ていると大手マスコミは伝えているが、民主党国会議員は大手マスコミが繰り返し行っている世論調査なるものを頭から信じているのだろうか。世論調査はその実態と生データが国民に開示されていない、国民世論を誘導する小道具に過ぎないという「読み」を持たないで国会議員が務まるだろうか。ほんの十日前まで世論調査で誰が「首相に相応しい人物」トップだったか、ご存じだろうか。野田氏ではなかっただろうか。


 


 つまり大手マスコミの「首相に相応しい」トップは国民世論ではなく、大手マスコミの願望だ。前原氏が民主党代表になれば民主党は一月と持たずして野党と大手マスコミの総攻撃にあって立ち往生するとみているのだ。


 大手マスコミは民主党政権を倒そうとしている。旧来の自民党中心の政権の方が「官僚丸投げ」で大手マスコミにとって居心地の良いこの国のありかたなのだ。前原氏の出馬宣告により大手マスコミは「前原氏で決まり」であるかのような燥ぎ方だが、少し冷静に考えてみれば「非小沢」派が野田氏と前原氏とに割れることになる。それでも前原氏が過半数を占めるのだろうか。大手マスコミの無責任さにはほとほと呆れる。



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