「既にクビがない」ことを菅氏は認識すべきだ。

 本来なら菅氏の無能により不信任案は賛成多数となり、民主党は分裂して政界は再編へと進んでいた。鳩山氏の斡旋により菅氏が「泣き」を入れたことにより、民主党の最悪の事態は避けられた。その最低の代表でもある菅氏がこれ以上何をやろうというのだろうか。


 


 菅氏は「泣き」を入れた段階で名誉ある撤退を選択した。あとは名誉ある撤退を粛々と行うしかなく、菅氏が首相の座にしがみついて何かをやろうと試みること自体が「クビのない」首相である、という認識を欠くものだ。全く現実認識力のない能天気な人物だというしかない。


 


 本来なら就任早々の参議院大敗時に潔く退陣すべきだった。それなら宇野氏の最短在位期間と競うことで羽田氏とともに歴史に残っただろう。しかし在位期間一年前後ということなら掃いて捨てるほどいる。菅氏は平凡な首相ということで国民の記憶には残らないだろう。それともあざとく「ペテン」に掛けたつもりで、クビのないまま政権の椅子にしがみついた非常識な首相として名を残すつもりなのかもしれない。


 


 いずれにせよ、菅氏が一日居座れば政治空白が一日長引くだけだ。「何かと引き換えに」というのはクビのある首相の考えることだ。つまり「不信任案が可決される可能性」がある以前に為すべきだった。


 即断即決が求められる日々、菅氏は愚かにも会議ばかり作って遊び呆けていた。国際会議へもノコノコ出掛けて欧州旅行を満喫した。この上、国民が選択した2009マニフェストを破棄して、財務官僚の政策を全面的に受け入れようとするとは狂気の沙汰だ。


 


 官僚は誰のために政策提言しているのか、見抜くことなく「財政破綻」の脅し文句にビビッて増税と負担増をこの期に及んで国民に求めるという愚策を提言しようとしている。今日の災害復興に増税議論はすべきでない、という見識すら持ち合わせない愚かさだ。


 それで本当に財政破綻する、というのなら破綻すれば良いではないか。財政破綻しても国家も国民も存続する。ただ官僚のあらゆる利権が破綻するだけだ。国民サービスが低下する、と脅す人もいるが、国民サービスとは何か。最低限、国家が破綻しようと国家は果たさなければならない仕事は仕事として遂行しなければならない。


 


 官僚が手にしている「公務員特権」を放棄するだけで、消費税数%程度の財源は簡単に出てくる。外郭団体をすべて廃止すれば消費税10%程度の財源は捻出出来る。嘘だと思うなら、一度財政破綻させて、歳出を徹底的に検証してみることだ。官僚はこの国を食い潰すシロアリに成り果てている。政治家が国民の代表として官僚をハンドリングすべきだが、官僚によって官僚のパシリにされている。昔流の表現をすれば「官僚の走狗」だ。


 官僚の走狗に堕した菅政権は国民の政権ではない。速やかに退陣すべきだ。



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